【日本語ラップ】サンプリング元ネタ集 Part.2

STERUSS  / 真夏のJAM (Prod,DJ KAZZ-K)

美しいJazzトラックの元ネタは、鈴木勲トリオ&カルテットの「Everything Happens To Me」です。

鈴木勲は、ジャズ・ベーシスト/作曲家であり、戦後の日本のジャズの発展に多大な貢献を果たしてきた存在です。

その鈴木氏に直接サンプリングの許可を得て誕生したのが「夏のJAM」

サマーチューンとして最も美しい詩で情緒的な曲です。

STERUSSはAlbum「円鋭」の「尖」という曲で鈴木勲さんと共演を果たしている。

 

鈴木勲トリオ&カルテット / Everything Happens To Me


 

STERUSS  / 真夏のJAM(Prod.)


 

 

BUDDHA BRAND / 人間発電所 (Prod.DEV LARGE)

イントロ部分は鈴木勲トリオ&カルテットの「Aqua Marine 」です。

メインループは King James Version の「I Still Love You」です。

そして、アウトロの「ウゥーウゥー」という部分は小椋 佳の「糸杉のある風景」からのサンプリングです。

このようにDEV LARGEの数多くのサンプリングがされており(記述以外にも)、音の重なりや構成能力は並外れています。

また、サンプリング量の多さから権利関係でかなり苦労したらしいです。

 

鈴木勲トリオ&カルテット / Aqua Marine


 

King James Version / I Still Love You


 

 

舐達麻 /  FLOATIN’  (prod.Green Assassin Dollar)

この曲の元ネタはGigi Masinの「Clouds」です。

「 Clouds = 雲 」という曲名の通り、凄い浮遊感のある原曲です。

舐達麻も「FLOATIN’ = 浮かぶ」という意味の曲名をつけて、亡くなってしまったクルー「1.0.4(とし)」への想いを綴っています。

当時を振り返ったリリックの悲惨な状況はトラックと正反対のように思えますが、BADSAIKUSHの力のある言葉を引き立てて上手く調和しています。

「FLOATIN’」という曲名は大麻での浮遊感、浮かび上がる自分達の存在証明、浮かばれなかったマイメンへ言葉など、様々な解釈ができます。

▼リリック解説はこちら

 

Gigi Masin / Clouds


 

舐達麻 /  FLOATIN’


 

 

JIN DOGG & OVER KILL (FUJI TRILL&KNUX) / Psycho (Prod. OVER KILL)

この曲は1960年の映画「 Psycho 」のBGMをサンプリングしています。

BGMの作曲家はアメリカの「Bernard Herrmann」という方で数多くの映画に音楽を提供しています。

また、OVER KILLRed Eyeと共演した作品「POCKET」でポケモンのシオンタウンのBGMをサンプリングしていることで話題になりました。

 

Psycho – Movie CLIP ※グロ注意


 

JIN DOGG & OVER KILL (FUJI TRILL&KNUX) / Psycho


 

 

KID FRESINO / Retarded (Prod. VaVa)

この曲の元ネタは Brasstracks の「BRASSPACK Vol 1」です。

BrasstracksとはトランペットのIvan JacksonとドラムのConor Rayneによるデュオです。

グラミー賞を獲得した Chance The Rapper の「No Promblem」をプロデュースしたことで有名です。

「Retarded」のトラックはVaVaが手がけている。

彼のトラックは、ゲームの8bit音源をサンプリングしたものや、同曲のようなトランペットが映えるものが印象的です。

 

Brasstracks / BRASSPACK Vol 1

 

KID FRESINO / Retarded


 

 

まとめ

このシリーズは今後どんどん増やしていこうと思います。

▼Part.1はこちら

 

「サンプリングまとめ」以外にも楽曲のまとめ記事を作っているので、そちらも是非ご覧下さい。

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