【韻考察】Creepy Nuts『堕天』|緻密に練られた韻の構成

『堕天』はテレビアニメ『よふかしのうた』のオープニング主題歌として書き下ろした楽曲。

1Verse目と2Verse目を比較すると、同じ位置に同じ韻を配置した構成となってます。

同じ構成で踏み続けることで曲全体でグルーヴを生んでいます。

また、この曲で「堕天」という言葉は出てきませんが、HOOKには「堕天」の韻 ( a e n ) が数多く出てきます。

「堕天」という言葉を使わずその様を表現し、「堕天」と同じ韻を踏むことでタイトルを連想させてます。


あの日林檎の木の 共犯で
踏み越えてみた境界線
すぐにblack outあ、お怒りで…
追い立てられてこんな次元
俺とした事が…
俺如きですら…
俺に限っていや、まさかね…
せいにした
秘密手にした
イチジク葉が右左

冒頭 ( o – a i e ) の韻は2Vers目でも同じ位置に同じ韻が配置されている

「 black out 」「葉が右左」も2Vers目の「shut out」「まだ室あり」と対の韻となっている

あっという間、目が醒める
かと思えば空に落ちて行く
なんというか、やめられぬ
もうひと齧り…again

fallin’ falling
螺旋状に堕ちてゆく摩天楼に
fallin’ falling
二人ぼっち気づかない
カーテンコールに
(yeah yeah yeah yeah yeah)
どこまでも
(yeah yeah yeah yeah yeah)
この身任せて
いつの間にが埋まってくyeah…

again」「螺旋」「摩天」「カーテン」はタイトル『堕天』( a e n )の韻

「堕天」という言葉を使わずその様を表現

「堕天」と同じ韻を使うことでタイトルを連想させている

そこじゃ何から何までごった煮で
鬼も仏もおんなじ目
全てshut out どうかしてる?
俺らハナから大真面目
ふりほどいて来た
うしろ指ですら
むしろ追い風さ まだ足んねぇ
蛇に睨まれた
歴史徒花
エデンにまだ「空室あり

あっという間 染められる
かと思えば熱が醒めていく
ちょっと待ってその前に
もうひと雫… again

fallin’ falling
螺旋状に堕ちてゆく摩天楼に
fallin’ falling
二人ぼっち気づかない
カーテンコールに
(yeah yeah yeah yeah yeah)
どこまでも
(yeah yeah yeah yeah yeah)
この身任せて
いつの間にが埋まってくyeah…

again
fallin’ falling
螺旋状に堕ちてゆく摩天楼に
fallin’ falling
二人ぼっち気づかない
カーテンコールに
(yeah yeah yeah yeah yeah)
どこまでも
(yeah yeah yeah yeah yeah)
この身任せて
いつの間にが埋まってく

この血がめないうちに飲み干して
眩暈するほど気取って
取り留めない 出会いに色付けて

この目がめないうちに憑り込んで
狭い空ごと突き抜けてfalling…
蜜の二人ハマってくyeah

まとめ

R-指定のリリックは韻の固さもさることながら、配置の構成まで緻密に考えられていることが分かります。

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