あの日Awichが言ってくれた「Delilah」とは?

Awich『Poison feat. NENE』にて、こんなリリックがあります。

おびき寄せたら血を抜く大蛇
首に巻き勝ち誇る Like Delilah 

「Delilah」という 聞きなれない人名ですが、実はこの楽曲にピッタリの人物です。

この記事では「Delilah」について解説します。


Delilah(デリラ)とは?

旧約聖書の「士師記」に登場する女性で、「サムソンとデリラの物語」として有名で、数多くの映画やオペラの題材となっています。

日本語では「デリラ」と表記されますが英語ではAwichのリリック通り「ディライラ」/dɪˈlaɪlə/と発音します。

サムソンとデリラの物語

物語の舞台は、イスラエル人とペリシテ人(古代パレスチナ民族)との抗争がベースとなっており、強大な力を持つサムソン(イスラエル人)が、美しく知性に富むデリラ(ペリシテ人)に誘惑され、最終的に裏切られ死に至る様子が描かれています。

その内容をざっくり説明すると下記の通りです。

サムソンは神から授かった驚異的な力を持っており、力の源は長い髪にあった。

サムソンは妖艶な女性デリラと出会い、恋をする。

ペリシテ人の指導者たちは、サムソンがデリラに心惹かれている事に目をつけ、デリラに銀貨1100枚を報酬にサムソンの力の秘密を暴くよう依頼する。

デリラは深い愛情を示し、サムソンの信頼を得ることで、力の秘密を聞き出すことに成功する。

デリラはサムソンが寝ている間に彼の髪を切り、力を失ったサムソンはペリシテ人に捕らえられ、目玉をえぐり取られる。

髪が伸びて力を取り戻したサムソンは神殿を破壊し、自分と多くのペリシテ人を死に追いやる

この物語でデリラは、知的で美しい愛情深い女性である一方、腹黒く残酷な一面を持つ強い女性の象徴として描かれています。

さらに、危険なほどに魅惑的な女性をDelilahと呼称されることもあります。

Delilahと重なる人物像

楽曲『Poison』から感じる AwichとNENEの人物像は、独立した強さ、賢さ、危険な魅力、毒っ気、垣間見える儚さなどがあり、Delilahと結びつく点が多いです。

「Delilah」という絶妙なネームドロップがあることで人物像や感情がより強調され、楽曲のストーリーに深みを与えています。

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