『ビタミンT₂』では、MC Taniguchiのリリシズムが冴えわたっています。特に注目すべきは次のラインです。
調子崩せば花鳥風月を感じる余裕もない
はなは出ていき ちょうは機能せず
かぜをひく つきがない状態
このラインでは、「花鳥風月」という言葉を一文字ずつ、不調な状態と結びつけた巧妙なダブルミーニングです。
このような高度なリリックでも、MC Taniguchiはお堅い表現ではなく、言葉”遊び”として我々を楽しませてくれます。
彼の作品は、ポップで乗りやすいのと同時に、深い意味を考えさせる余地があり、何度も聴き返したくなる魅力に溢れています。
そして、NHKでレギュラー放送してそうなぐらい、自作のMVがキュートです。