HIPHOPはよく「すぐ親に感謝する」と揶揄されますが、本当に素晴らしい曲がいっぱいあります。
今日は母の日ということで “Dear Mama” 曲をまとめました。
“Dear Mama”といえば2Pacの大名曲があり、そこからHIPHOPの親へ感謝の文化が始まったと思います。
2Pac – Dear Mama
LGY – Dear Mama feat. BIG RON
2Pacと同じ曲名の日本語ラップクラシック、LGY『Dear Mama feat. BIG RON』
LGYはこの後、LGYankeesに名前を改名し、メジャーデビューシングルとして『Dear Mama feat.小田和正』を発表しました。
当時、アンダーグラウンド志向が強かったHIPHOPシーンでは多くの批判を浴びていた印象がありますが、名曲であることは変わりありません。
K DUB SHINE – 今なら
“Dear Mama”と韻を踏んだ『今なら』
K DUB SHINEが幼少期に体が弱かったこと、貧乏で苦労したことなど意外な過去が綴られており、その時を乗り切った今なら言える感謝を歌っています。
シリアスな内容の流れで、最後のリリックがクスッと笑える固い韻で締められており最高です。
“ホントいつもしてた親不孝
そのうち連れて行くよオアフ島”
この曲はK DUB SHINEを尊敬するKOHHが親子で聴いていたとインタビューで語っています。
サイプレス上野とロベルト吉野 – Dear MaMa
普段は母ちゃんクソババア
でもこの曲だけでは Dear MaMa
サ上のユーモア交じりのリリックが心温まる曲です。
サ上の母といえばこれまでジャケットになっている絵を書いてる人物で、その作品を象徴する印象的な絵を書いています。
これまでのジャケットを見ると絵の上達っぷりも楽しめます。
晋平太 – I WANNA BE A MAN
晋平太のスタイルとも言える熱くて泥臭い、無骨な感じが滲み出ているいい曲です。
この曲はSEEDAとDJ ISSOがプロデュースするMIX CD『CONCRETE GREEN 7』の大トリにもなっています。
戦極のアカペラバトルでもこの曲について少し触れています。
SEEDAはバトル中に痛烈なDisを放っていて、晋平太と因縁があるように見えますが、全てエンターテイメントとしてやっているそうです。
そして、晋平太の出産時のエピソードがクソ笑えるので併せて貼っておきます。
SEEDA vs 晋平太/BodyBag (5分×2本アカペラ)
忙 し い 人 は 絶 対 に 絶 対 見 な い で 下 さ い
「I CAN FLY 」収録
山田マン – かんしゃママ
山田マン『かんしゃママ』は亡き母へラッパー山田マンが感謝と後悔を綴った名曲です。
愚直な男の素晴らしいリリックに加えて、韻の固さも山田マンらしくてより魅力的になっています。
Hookは母音 “a” の韻だけで構成されています。(山田マンの母音も [ a a a a ] )
そして冒頭のHOOKより次のHOOKが感情が乗ったものになっており、もう一段階 心に沁みます。
若かった頃わがまま聞いて育ててくれて かんしゃママはたから見りゃ馬鹿だがいつも見守ってくれて かんしゃママなんだかんだ言って甘かった俺を見守ってくれて かんしゃママ心こもった飯であったまった忘れないぜ かんしゃママ
「MESSAGE」収録
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