ダースレイダー,なみちえ,まな「宇宙から受信」「遺伝子の打ち合わせ」を語る

WREP DARTHREIDER’S GOOD WEEK」において、DARTHREIDER、なみちえ、まなの御三方が

以下、DARTHREIDER → ダ  なみちえ → なみ  まな → まな  

 

 

宇宙から受信

 

:まなさんから見たお姉さん、なみちえは着ぐるみアーティスト・ラッパーとしてどう見えるの?

まな:外にいる時も家にいる時も基本的に宇宙から来る言葉を日本語訳してみんなに教えるみたいな、そういう役割です。

なみ:危ない人じゃん

:なるほど、いいねいね。

僕なんかね、ファンクミュージックとか好きだから基本「宇宙」って言葉が出た瞬間、信用しちゃうみたいな。

なみ、まな:あははは(笑)

:宇宙の言葉を操る人はだいたいいい奴だから。

P-FunkもSUN RAもみんなそうですから。

だいたい宇宙って言っとけば、よく分かんないけどそうなんだろなみたいな。

「これ宇宙なんです」言ったら、否定は出来ないみたいな。

「うん。。」って。

実際そういうイメージなの?受信しているイメージなの?

なみ:でもなんか、妹が私のこと姉だとあんま思ってなくて、強い自我のキャラみたいに思ってて。

私お姉さんらしいことあんましてなくて。

:うん。

なみ:ヤバいなあと思って最近自転車買ってあげたりして。

:それはだいぶお姉さんらしいですね。

それ多分10年はお姉さんやれるよ。

なみ:本当ですよね。

でもそれ以外は「芸術とはこういうものだよ」

「ただ表面的にこうやってるだけじゃ違うんです。ここにコンセプトを持たせることが大事なんです。分かるか?」

みたいな話をして疲れさて。

:あのね、「宇宙からの受信」ってとこをもうちょい掘り下げると、何かが降ってくる感覚があると。

なみ:ありますね。今めちゃめちゃそればっかですね。

:それが着ぐるみの形になったり、言葉の形になったりするんだ。

なみ:そうです。本当にそれだけなんで、着ぐるみとかラップを進化前に戻すと先祖は同じみたいな。

:うん。何かしらのやって来たもの?

なみ:そう、やって来たからやったみたいな。

:が、自分を通ることで、こういった形でポンっと出たけどみたいな。

なみ:そうです。この次元では「地球人かあ、手もあるし目も見えるから絵描こうとか」「文字にしよう」とか本当そんな感覚ですね。

:うん。僕なんかがフリースタイルとか即興する時には、門を作って訪れを待つって言い方をしてるんだけど、同じことだと思うんだけど。

門さえ作っとけば何かやってくると。でも何もやってこない事もあって。

何もやって来ない時はただの門だし、なんか客がやって来たらそれがフリースタイルみたいになってポーンっと出てくる。

それを構えとして門構えって言うんだけど。

なみ、まな:うんうん。

:門構えさえあれば、良いも悪いもやって来るって感覚があって。

それが宇宙からやって来るって感覚と多分同じことで、とにかく外からやって来るもの?

なみ:なんか外からやって来てる感じがして、ちゃんと門を作るために「絶対嘘をつかない」とか「正直に生きる」とかやってる気がします。

:ほぉー。生き方で受信力を高めるみたいな。

なみ:そうです。めっちゃ高めてる気がして、絶対に嘘つかないし、嫌なことがあったらすぐ人に言うようにするとか、人に優しくするとか、妹に自転車買い与えるとか。

まな:ふふふ(笑)

:すごいね(笑)3つ目ぐらいに自転車出て来ちゃうんだね。

なみ:はい(笑)でかいんです。

:結構デカイですね(笑)

逆にまなちゃんはダンサーだから、ダンサーって言った場合に日本のダンスが義務教育になって、振りを習うってことからダンスに入っていくという人が多いんだかど。

:僕はダンサーっていうのは、リズムを感じた瞬間に体が動く。

まな:はい、私もそのタイプでやってますね。

:だからなんでこう動くかって説明は言葉では上手く出来ないんだけど、「こうじゃない?」みたいな。

体で表現するってことはまさにその通りでだと思っていて。

それもやっぱりやって来る感じだよね?

そうですね、もう考えずに、体が勝手に動いてくれる「誰が私の体を動かしてるの?」って思いながらいつも踊ってる感じです。

:自分の自意識よらも更に遠くっていう?

更に遠くって感じですね。

なみ:なるほど。

:面白い面白い。

だからその感覚が人によって、ダンサーだったら体で表現するし、絵を描く人だったらキャンバスとか壁とかに出てくるし、ラッパーだったら言葉になって出る。

DJだったら曲の繋ぎだったり、スクラッチだったりっていう。

スクラッチでね、DJ Qbertって人がいるんだけど、その人はね頭の中にいろんなスクラッチが湧いてくるんだけど、まだ手が追いつかないから出来ないやつがあるって言ってて。

それって自分の中から出て来てたらさ、出来ることしか出てこないわけじゃない。

出来ない事が思いついちゃうってことは、やって来てる感覚だと思うんだよね。

なみ、まな:うんうん。

:なんかやって来て、ラップしてみても「なんか違ったな」ってことってあるじゃない。

なみ:はいはい。

:ダンスとかでもそうなんだけど、それを追求していくから面白いってのもあるし、そういう訪れっていうのがアートっていう、今の話からも分かったと思います。

 


 

 

遺伝子の打ち合わせ

 

:2人の共通感覚というか、全然違う人間なのに同じ体験をしてるという感覚が2人にはあると。

なみ:そうです、それのことを私達は「遺伝子の打ち合わせ」と呼んでて。

:おぉーいいね。

なみ:兄弟3人の中でも「これはこうだよね?」って言った瞬間「分かるー!」みたいなのが。

:繋がる、DNAミーティングが?

なみ:DNAミーティングされるから「TAMURA KING」とかも、「お前を逃す」のPVとかもこの画でこれが欲しいみたいなのがお兄ちゃんと遺伝子で打ち合わせできるから。

「お前を逃す」は4日で出来たんですよ。

:そうなんだー。

なみ:1日でお兄ちゃんがビート作って、1日で私がリリック作って、もう1日で撮影して、最後編集して出来上がって。

やっぱり非言語化でのコミュニケーションによってめちゃくちゃ物理次元で生きる時間を短縮出来るみたいな。

:みんなで資料とか確認してあーだこーだ言うんじらなくて「阿吽の呼吸」って言葉でもありますけど、すぐ分かっちゃったみたいな。

なみ:すぐ分かりますね。

:「お前を逃す」に関しては、ある種なみちえというアーティストのアイデンティティからの逆の空耳アワー的な曲でもあると思うんだけど。

なみ:はい。

:それが面白くて、それをどう見せるかとか、どう聞かせるかというチャレンジというか。

それが4日で出来たというスピード感を感じられたというのもあって。

そういった仕掛けるといか「そこに穴があるんじゃないか?」「隙があるんじゃないか」って所に物を入れていく発想というのはアーティストとして大事だと思います。

 

<書き起こし終わり>

 

文藝に「遺伝子の打ち合わせ」とそれを目撃した周囲の人との不思議な話が掲載されています。

 


 


 

 

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