『蓮の花』『絶対いける』『HERE IS HAPPINESS』『ちょけんねん』『商売繁盛』など強烈な名曲を残し、シーンから去った神戸薔薇尻(現 小林勝行)だけに向けられた曲です。
神戸薔薇尻の復帰を願うという内容の曲で、彼に対する神門の特別な想いが綴られています。
それは単なる憧れや尊敬を超えた複雑な嫉妬心であり、その上手く言い表せない気持ちを一つ一つ言語化しているところがこの曲の凄みだと思います。
覚えてる?いつしかあんたは言った
「ラップは勝ち負けじゃないって」
実際俺も思うことで
けど勝ってる側が言えることで
悔しいけどあんたに対してじゃ
俺の中では勝ち負けなんすよ
あなたにいつか言えるようになりたい
「ラップは勝ち負けじゃないって」
ラッパーがラッパーを称える時の最大級の誉め言葉とは
ヤバい 天才 リリシスト
別にそのどれも違う気がします
ラッパーがラッパーを称える時の最大級の誉め言葉とは
あんたの音源聞くたび思った
クソほんまにマジむかつく
バケモン一人減って嬉しいけど
張り合いないっすわ復帰してくれ
神戸のために いいや違う
日本のHIPHOPのため
冒頭にも書きましたがこの曲は神戸薔薇尻だけに向けられた曲で、リリックでは2人の間で起こったトラブルについて触れています。
この部分は顕著にリスナーと一線を画す、神戸薔薇尻への 個人的な強いメッセージとなっています。
ストップであんな事があったことが
悲しかったし勘ぐりを生んだーーーーーーーーーーーーーー
殴られた方は3日後になって
痛みがジンジンくるんすね
そっかじゃあ殴った方は
どんぐらいたってから
痛みがくるんでしょうか?ーーーーーーーーーーーーーー
ごんめって言葉は
人に人を許させる力を余裕で持つから
そしてラストは、『蓮の花』や『絶対いける』のサンプリング”を交えつつ復活を鼓舞する内容で、神門の気持ちがこもっていく様に感動します。
『泥中花』が発売された2010年1月から約1年10か月後の2011年11月に神戸薔薇尻が”小林勝行”名義で1stアルバム『神戸薔薇尻』を発表しました。
このアルバムの中には神門を客演に招いた『一秒前』が収録されており、曲の内容と共演までのヒストリーを含め泣ける内容となっています。
ちなみに、アルバム1曲目の『108 bars』は約9分の大作で、CHICO CARLITOはこの曲に衝撃を受けてラップにのめり込んでいったそうです。
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