DJ RYOW ft. 唾奇「all green」に込められたメッセージ

rain 今宵の雨に濡れ
無抵抗のままrainbowを
ただ待つだけの宴と
歌えるだけのアレと金を

このリリックは鹿児島のビートメイカー「KUJA」との曲「betty blue」のサビです。


美しいピアノの旋律と黒く哀愁のあるベースライン。

唾奇は、この複雑なビートにラップを乗せることに苦戦したらしい。

この作品は「KUJA」と「唾奇」 そして、「シズル」という方で作り上げています。

「all green」はその後亡くなってしまった「シズル」へ向けた楽曲。

 

彼が亡くなった年齢、27歳となった年に唾奇は「all green」を書き上げました。


 

「all green」とは「異常なし」という意味の他、「大麻」「碧」などの意味がかかってます。

MVでのモノクロの映像が徐々に鮮やかになる描写が、立ち直っていく様子だと受け取れます。

間奏のスクラッチでは「betty blue」のリリックやトラックが入り、その曲に対するアンサーが書かれています。

もう別に平気
病んだ 雨はもう止んだ
Rest in peace
この歌詞はお前へのAnswer

曲のラストのリリック「誰にも知られずに空に登る 」

人知れず亡くなってしまった友人への曲が、色んな人に届いて歌ってくれるのが感慨深いと唾奇は語っていました。

碧の雨が降る夜
誰にも知られずに空に登る
光が射した方へ No more probrem
俺は俺できっと大丈夫

トラック

「all green」のトラックはLAKEY INSPIREDの「The Process」のサンプリングかと思います。

甲高い声はChance the Rapper「No Problem」からでしょうか。

MV

ディレクターは國枝真太朗

撮影は一本撮りで行われた。

まとめ

「betty blue」で感じる、やるせなさや虚無感

そして「all green」で感じる、「最後には全員報われる」という前向きな気持ち。

この2曲から伝わる苦難を乗り越える姿勢がとても感動的です。

 

 

■収録アルバム

「唾奇」関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です