「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」において、Creepy Nutsのお二人が梅田サイファーの「トラボルタカスタム」を紹介しました。
以下、R-指定 → R DJ松永 → 松
トラカス、グレジャニ、いぬくわ
松:Rさんの日本語ラップ紹介のコーナー参ります。
R:はい、今日紹介したいのはですね、4日前にMVが公開された僕も所属している「梅田サイファー」というグループの曲です。
新曲が公開されたんで。「トラボルタカスタム」という曲を紹介します。
松:ああ、トラカスねぇ。
R:そう「トラカス」って我々呼んでるんですよ。
松:ダセえよ略し方(笑)
R:なんでやねん! かっこいいやろが!
松:なんで梅田のやつってすぐに4文字に略すの?
R:略すよ!梅田サイファーから言わせたら「グレートジャーニー」も「グレジャニ」やから。
松:ダサッ!やめてほしい!
R:「犬も食わない」も「いぬくわ」やから。
松:いいね(笑)
R:そんでこの「トラボルタカスタム」公開されたんで、この曲にいきたいんですけども。
9月25日に梅田サイファーで「トラボルタカスタム」という名前の6曲入のミニアルバムを出すんですけど。
R:それで我々「梅田サイファー」でもツアーをやろうと思っていて。
福岡公演が10月5日、キースフラック。東京公演が12月29日、WWWでやるんですけど。
それに向けてEPを作ってPVを出したんですけど、これがね、、梅田のみんな友達やけどラップ上手いなと改めて思わされた曲でね。
松:ちょっとみんな、ラップがキレていたよね。
R:キレキレっすよね。この「トラボルタカスタム」トラックは「BACHLOGIC」さんプロデュース。
サビに「鋼田テフロン」さんを客演を迎えて。
みんなバースが短いんですけどキレのあるバースを交互に蹴っていくという曲です。
梅田の秘密兵器
前回、梅田サイファーでも「NEVER GET OLD」っていうアルバムを出して「マジでハイ」っていうPVの時に紹介したんですけど。
「NEVER GET OLD」 💿
この時に紹介をしなかった「テークエム」というラッパーが新たにまた加わっていて。
梅田の秘密兵器というか、本来は梅田サイファーの中でもトップクラスに「こいつはラップが上手い!」って言われているやつなんですけども。
Creepy Nutsのロゴとかもデザインしてくれたりとか、結構多才なやつなんですよ。
松:そうそう「たりないふたり」のジャケデザインも。
「たりないふたり」 💿
R:そのテークエムが加わったことによって、またみんなのラップ濃度がさらに上がった作品というか。
松:そもそも「マジでハイ」にめちゃくちゃ必要なメンバーだけど、たまたまいなかっただけで、主要メンバー中の主要メンバーなんだよね。
R:ど真ん中もど真ん中。そのテークエムのヤバさにこのPVを公開してから気づいてくれた人もいて。
松:そうだよねぇ。
KennyDoesの上手さ
R:歌詞のところを紹介しようと思うんですけども。前回「マジでハイ」の時に言えなかったKennyDoesね。
松:1バース目を蹴っている。
R:そう。KennyDoesは無類にラップ上手いですよ。
松:まぁー上手いねぇ。
R:この「トラボルタカスタム」でも初っ端からオフビートやのに、タイトに言葉を詰め込む。
オフやのにオンみたいな、わけ分からんビートの乗り方してるんすよ。
松:なんかさ、本当に口ずさむのが不可能だよね。
一瞬リズムがわからなくなってどこかに連れて行かれるんだけど、きれいにハマるっていう。
R:そう!リリックもこれは俺の守備範囲じゃないんやけど、海外のプロレスから引用していて。「エボリューション、ランディ・オートン、RKO」ってこれはWWEっていう団体のランディ・オートンという選手の?みたいな。
松:ああ、そうなんだ。
■WWE: [ World Wrestling Entertainment ] アメリカのプロレス団体及び興行会社
■エボリューション:ランディ・オートンが所属していたヒールユニット。脱退、抗争、復活など数多くのドラマがある。
■RKO:ランディ・オートンの必殺技
R:で、その後もシャドバとか、ゲームのラインが出てきたりとかして。
あと #outtanowhere と 新たなる運命でWWEとシャドバを横断できるの、ライムすることの面白さやなって思えるので好きです。ちなみに 〜”頭の上”に〜 から既にノリの前フリを始めている「つもり」です。
— KennyDoes (@ddddoiken) 2019年9月18日
松:そこも抜かりないんだね。
R:だからリリックもすごいんよあれは。で、最後
いざ山頂へ(3)
いま何合目?(2)
高山登れ(1)
朝まで踊れ
ってどんどんとフレーズと数字が組み合わさっていくという、そんな暗号も入れて。
松:なるほど、山頂へ向かって行くという。
R:そうそう、キレキレのKennyから始まってマイクリレーをしていくと。
テークエムのリリック解説
途中でテークエムが出てくるんやけど。
このテークエムのバースもえげつない乗り方をしてて。
Calvin Klein しゃぶれステファニー
くしゃくしゃのMoney 化けるどっさり
というラインが出てきて。どういう意味なんかな?って思ったですけども。
この「Calvin Klein」っていうのは男性器のメタファーでしょ!パンツ。
松:なるほどね!
R:「しゃぶれステファニー」っていうのはこれ、ステファニーは「サタデー・ナイト・フィーバー」という映画のヒロインの女性。
この「トラボルタカスタム」の「トラボルタ」っていうのはジョン・トラボルタ。
「サタデー・ナイト・フィーバー」に出てた主演の男性がジョン・トラボルタ。
ジョン・トラボルタみたいにラップを、ビートをカスタムしていこうぜっていうコンセプトのアルバムなんで、そのステファニーという言葉が出てきて。
で、もう1個テークエムのヤバいラインが
アフロさえも嫉妬する トラボルタカスタム
っていうラインがあるんですけど。
要はアフロアメリカン、いわばヒップホップの本場って言われてるようなアフロ・アメリカンな人たちが嫉妬するぐらいっていうこと。
で、もう1個トラボルタは、白人男性たちがアフロにして、ディスコで踊っていた「サタデー・ナイト・フィーバー」のあのアフロ達。その2つが掛かっていて。
そのアフロたちが嫉妬するぐらい「俺らはトラボルタをカスタムしてヤバいことになってんぞ」っていうラインがあって。テークエムとKennyDoesね、リリックもエグいし乗せ方もエグい。
松:両方ヤバい。死角なしなのよね。
R:他のメンバーのリリックも全員ヤバいんでぜひ聴いてください。
梅田サイファーで「トラボルタカスタム feat. 鋼田テフロン」
R:はい、時間の都合上フルはかけられなかったんですけども。
松:残念、残念。
R:まだ俺は出てきてないんですけどもね。
松:本当ね!
R:いま、テークエムが歌ってKOPERUが歌ってサビ。その後にpekoさんと俺が歌う。
松:あなたのバースね、、、いいね!
R:ありがとうございます(笑)
松:Rからテークエムの流れ、最高!
R:最高!ありがとうございます。
梅田サイファー 入り組んだリリック
松:説明しだしたらRさん的にきりないでしょ?
R:きりない きりない。
おれのVerseも自分で説明しだしたらっていうぐらい、梅田のみんなリリックも入り組んでてね。
ふぁんくさんのね
正気の沙汰でないtonight
「サタデーナイト」と掛けてたりとか。
松:みんな自分に課してるリリックの点数の高さが異常だよね。
R:そう異常。KZさんのね
ダーウィンもファーブルも 見落とすバグ
進化のファンブル ひよこクラブ
とか超上手いこと言ってるからね。
松:うーん!
R:その後
ふにゃい韻 マンブル モノマネざる
ってくるから。で、KBDさんまた面白い韻を落としてくれてますから。
松:まじで?
通すこの一念 度を越す事件
続々起こせ これ 東スポの一面
松:はははっ(笑)
R:ほんま古武道さんっぽい。
松:いいねぇ!
R:PVで見てもらえば分かるんですけど、俺が横で「東スポの一面」のライムダンスしてるんから。
松:いいね!ライムダンスが映像に(笑)
R:KOPERUもこれ
集中せい集中せい
大阪のレジェンド COE-LA-CANTH「集中せい」のサンプリングですから。
「Coe-La-Canth Meetz Royalty」 💿
松:COE-LA-CANTH懐かしい。
R:その後に
次元越えお待たせこいつは空中戦
って続くんですけど、これはSIMONさんの「Zoo Rock」からサンプリングしてますから。
「TWICE BORN 」 💿
松:「Zoo Rock」聴こっ!
R:梅田サイファーで「トラボルタカスタム」でした。
<書き起こしおわり>
関連記事
Creepy Nutsのオールナイトニッポン0は毎週火曜日の深夜3:00より生放送