R-指定、竹原ピストルの『一等賞』を紹介|竹原ピストルをラッパーとして解析

Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」において、Creepy Nutsのお二人が竹原ピストル『一等賞』を紹介しました。

以下、R-指定 → R  DJ松永 →

 

竹原ピストルはラッパー

 

:Rさんの日本語ラップ紹介のコーナー参ります。

R:今週はちょっとイレギュラーで、それこそ松永さんの提案でラッパーじゃない人をラッパーと捉えて話してみましょう。ってことで

提案されたのが『竹原ピストル』さん。

なぜなら、竹原ピストルさん俺らの中で完全にラッパーなんですよ。

シンガーソングライターとか色んな言い方をされますけど、俺らはラッパーとして見てるんですよ。

:そうだね。

R:一番最初に福岡のLIVEでご一緒した時にLIVE見終わって2人で言ったのが「この人めちゃめちゃラッパーやな」って。

ラッパーとして言葉を扱ってる者として竹原さんの歌詞を聴いた時に、別ジャンルとして 「いいな」って思うんじゃなくて。

ラッパーとして「やられたっ」って思う言い回しが多いんですよ。

日本語の妙を本当に巧に使ってる作詞家なんですよ。

今日は竹原ピストルさんの『一等賞』という曲を紹介したいと思います。

:最高だね~本当に。

R:これはね、競馬とかの競走馬みたいな目線から書いたとLIVEのMCでも言ってたんですけど。

始まりが..

ぼくは目を覚まし

朝焼けはまだ寝ぼけてる

R:もう速攻ここで対比がつかわれている。

:さっそく上手い。

道をそれるなんてそんなの
誰にだってできるじゃないか
ぼくはこの道の中にこそ
未知を見出してみたいんだ

:ふぉ~!!

R:ここはライムとしても凄いし、意味も違う。で、サビが

並ぶために並んでるわけじゃない
並びをぶっちぎるために
まず並んでるのさ
ルールにのっとって
ルールをのっとって一等賞

:ふぉ~!!

R:竹原さんはね「て・に・を・は」の置き換えによって180度意味を変えたり、意味を飛躍させることが非常に上手い。

これは日本語にしか許されていない美徳なんじゃないかな。

:しかもこれサビだからね。

R:サビが超パンチラインなんすよ。

でね、どこにHIPHOP感じたかというと、

人が見たことない走り方は
自分が見たことある走り方が生み出すのさ
ルーツにのっとって
ルーツをのっとって一等賞

これはHIPHOPのサンプリング文化とも通ずるわけですよ。

新しく生み出す物っていうのは元ネタがあって、それを色んな形で自分たちが咀嚼してやっていくっていう、これがHIPHOP以外にも色んな表現にとって大事なんですよ。

:本当そうよ。ゼロから何かを生み出すんじゃなくて、自分で色んな栄養を吸収して自分のオリジナルを作り出すことを肯定してくれている。

R:そう。だからこれを聴いた時にね

R 、松永:HIPHOP!!!

R:是非ね、この上手さ体感してください。

竹原ピストルさんで『一等賞』

 


 

 

放心状態で街を徘徊するCreepy Nuts

 

R:はい、最高の曲でした。

:最高すぎるのよ。

R:しかも竹原さん普通にHIPHOP超好きで、アルバムの中にも竹原さん全編ちゃんとラップしてる曲とかもあって、それがマジ最高に上手い。

:アルバム丸ごと聴いて欲しいですね。

R:そう!そうなのよ!

:名曲揃いなんだよね。

初めてLIVE見た時に、2人で放心状態になりながら2時間ぐらい街を徘徊するっていう。余韻がすごすぎて。

Rが日本語の新しい使い方教えてもらったって言ってたもんね。

R:まじで勉強になった。

:俺は号泣ね。

R:号泣してた !!

お聴き頂いたのは竹原ピストルさんで『一等賞』でした。

 

<書き起こしおわり>

 

PEACE OUT」収録  

 

 

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