「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」にて、Creepy Nutsのお二人がCreepy Nuts『耳無し芳一Style』について語りました。
R-指定：あのぉ、曲に行かなヤバいらしいです。
DJ松永：すいませんでした。目先のトークとかやめた方ね（笑）
R-指定：ちょっと時間がないんで、聴いてもらって解説しましょうか。
まあ、発売日なんでね俺たちCreepy Nutsの新作『かつて天才だった俺たちへ』からブチかまし曲行きますか。
DJ松永：ブチかまし！！！
R-指定：OK、Creepy Nutsで『耳無し芳一Style』
R-指定：うまぁ（笑）
DJ松永：うんまっ！！！うっ、ラップうっま。
R-指定：『耳無し芳一Style』あの体中にお経が浮かび上がってる有名な怪談「耳無し芳一」っていうのと自分、R-指定というラッパーをなぞらえたというかね。
俺を顔見ればパンチラインが体中に浮かび上がってるぞという。
1ヴァース目のね
“例の琵琶法師の如く… hiphopへの恋なら盲目”
って言った後に「デアデビル」とか「座頭市」とか、見ずに敵を倒していくキャラクターを並べて
“デアデビルブラインドタッチライム殺法座頭市”
DJ松永：なるほど、そういうキャラクターを。
R-指定：そう。「萬田銀次郎theトイチ」って言ったのはこの後の「耳揃えて返せよ切り取り」っていうので、借金を取り立てる時に「耳を揃えて返せ」って言うじゃないですか。
DJ松永：なるほど。
R-指定：で、耳無し芳一も耳を2つとも切り取られているんですよ亡霊に。
で借金を取り立てることを「切り取り」って言うんすよ、そことも掛かってて。
DJ松永：なるほど、天才。
“萬田銀次郎theトイチ まとめて回収君の家
耳揃えてかえせよ切り取りDamn”
R-指定：その後、いろいろな知ったようなことを言っていく奴に「I spit on your grave」は「お前の墓にツバを吐くぞ」っていう。
これ有名なホラー映画のタイトルなんですけど。
だから「お前の墓にツバを吐く」っていう意味と「スピット」っていうのはラップするっていう意味なんですよ。
だから「お前の墓の前でラップするぞ」って言っているんですけど、それは耳無し芳一が平家の怨霊に騙されて、平家の墓の前で琵琶を歌ってたんですよね。
だからそれと、自分の墓の前でスピット、ツバを吐く、ラップするっていうのが掛かっていて。
DJ松永：ああ、なるほど。耳無し芳一がやっていた行為と自分のやっている行為を。
R-指定：俺の方はより恨みを晴らしてやるっていう意味でも掛かってたり。
DJ松永：くぅ〜。
R-指定：だから最後に「平家の怨念すらもchillin’」って言っていたり。
で、2バース目は
“首のチェーン
腕のアイス
おニューのキックス
黄金のリング
より意味と意味かけ繋ぎ合わす
背筋凍らす仕掛け
蹴り上げるバース
メディアで感染伝染貞ちゃんのCurse“
っていうのは首のチェーンじゃなくて意味と意味を俺はかけると。
次の「背筋凍らす仕掛け」っていうのは、腕のアイスよりも背筋を凍らせる仕掛けっていう、アイスってのはダイヤなんですけど。
DJ松永：なるほどね、アイス繋がりで。
R-指定：「おニューのキックス」よりも「蹴り上げるバース」ってのは、おニューのシューズじゃなくてもバースを蹴ると。
「黄金のリング」とかかっているのは「メディアで感染伝染貞ちゃんのCurse」っていう。
DJ松永：貞ちゃんってのは？
「貞ちゃん」って「貞子」です。
『リング』っていう、金色のリングじゃなくて貞子の方のCurse（呪い）のようにっていう。
（R-指定のフェイバリット ムービー 「リング0 バースデイ」）
DJ松永：地獄のように繋がってるから（笑）
R-指定：ちょっと解説、時間切れでございます！
DJ松永：ちなみにこれ、Rさん声色をどんどんと変えていくじゃん。
これ全部1本で録っているからね。
R-指定：イェイ。
DJ松永：てんさぁいぃ。
DJ松永：いやー、やっと最後に曲をかけれたわ。
R-指定：しかも、なかなか全部は解説しきれなかったですから。
DJ松永：そう。いや、本当にさっきざっと説明しただけで、ちょっと早口でみんな理解しきれていないと思うんだけども。とんでもなく高度に意味がかかっていたりするからね。
R-指定：あとはそれは関係なく、聴覚的にも気持ちいいはず。
DJ松永：そう。俺、あれ、レコーディングの時、ラップがうますぎて震えたもん。「えっ、なにこれ？ うまっ！ 怖っ！」って。
「かつて天才だった俺たちへ」 収録 
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