R-指定、随喜と真田2.0の『こんな人間になりたい』を紹介|ポチョムキンのレアな立ち位置を解説

Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」において、Creepy Nutsのお二人が随喜と真田2.0『こんな人間になりたい feat 丑三時宗』を紹介しました。

 

平成で最も評価が追いついていないグループ

 

DJ松永:Rさんの日本語ラップ紹介のコーナー参ります。

R-指定:はい。今日紹介したいのは随喜と真田2.0というグループなんですけど。

なんでこれを紹介したいかというと、平成で最も評価が追いついていないグループというか。

DJ松永:実力に?

R-指定:実力に。この随喜といのは、餓鬼レンジャーのポチョムキンさんで、真田というのは真田人さんで。

この日本語ラップ紹介コーナで餓鬼レンさんも真田人さんもかけてるんですけど、この二人がやってるグループでの紹介は初です。

随喜と真田2.0というグループは1枚だけアルバムを出していて、そのアルバムが超名盤なんですよ。

超名盤なので、もっと評価されてもいいなと思っていて、平成の名作として令和にも語り継いでいきたい作品なんです。

ラップのスキルとしても最高なんですよ。ただ内容が全部下ネタやったり、しょうもない事を歌ってるからみんな評価してないだけで、ほんまにすごいんですよ。

DJ松永:本質的にすごい?

R-指定:本質的にすごい2人。

DJ松永:ラップ2人とも超上手いんですよねー。

R-指定:作品もすごいふざけた内容盛りだくさんやし、ICE BAHNとやってる『ライムボカン』という韻を踏みまくる曲もあるし、58人でやってるマイクリレー13分ぐらいある曲(Walk This Way 58)とかむちゃくちゃやってんすよ。

それと局部が臭いってずっと言ってる『☆T.O.B.E.R.A☆』っていう大名曲ね。

でも今日かけたいのは、アルバムのなかから、

DJ松永:『☆T.O.B.E.R.A☆』じゃないのね。

R-指定:『☆T.O.B.E.R.A☆』は、さすがに放送できません。

DJ松永:『☆T.O.B.E.R.A☆』はみなさん是非能動的に聴いて下さい。

R-指定:今日紹介したいのは『こんな人間になりたい feat 丑三時宗』という曲で、アルバムのラストの方にある曲です。

この曲では、こんな人間になりたい という初心表明を2人がやってるんすよ。

ポチョムキンさんが「雨にも負けず 風にも負けず」自分はこういう人間になりたいという事をポエトリーリーディングのように、詩を読む感じで歌い上げる。

で、丑三時宗さんのサビがくると。

その後に真田人さんが自分がどんな人間なんかって歌うんですけど、ちゃんと2人でこのグループをやる事に意味があって、普段なら餓鬼レンジャーでボケの立ち位置のポチョムキンさんが随喜と真田ではまさかのフリにまわるという構造も面白い。

DJ松永餓鬼レンじゃ見れないよね。

R-指定:まずは聴いてもらいましょう 随喜と真田2.0で『こんな人間になりたい feat 丑三時宗』

 

ガックシ爆笑、最低、最高

 

R-指定:というね。最高でしょ。

DJ松永:最高ですね!最高!

供え物のヤクルトを飲むぜ!!!

声かっこいいね(笑)

R-指定:これね、ブースも全員大爆笑でした(笑)

最初のポチョムキンさんからサビのところまで最高に良い曲やと思う。

DJ松永:あそこで終わってたら最高。

R-指定:真田人さんでガックシ爆笑。最低、最高みたいな。

DJ松永:最低で最高ですね(笑)

R-指定:この遊び心ね。日本語ラップでこんだけおもろい事できんねんで。っていうのを未だに示してくれてるっていう名曲でした。

随喜と真田2.0で『こんな人間になりたい feat 丑三時宗』でした。

 

 

日本的な笑い

 

DJ松永:随喜と真田よかったねー。

R-指定:あの曲いいでしょ。

DJ松永:めちゃくちゃいいわ。よく出来てるわ。

R-指定:しっかりフリとオチをあの手法でやられるとねー。

海外のラップであそこまでフリとオチが対になってるのって少ないと思うんすよね。

日本人で日本の笑いという文化を吸収してるからこそ、こんなのが出てくるなと思ったりするんすよ。

DJ松永:確かに。しかも、ポチョムキンさんが100%フリに徹する事自体、あんまりないよね。

R-指定:本当にないっすよ。

DJ松永:人でオチ振り分けるってないよね。

R-指定:ないないない。

大体、自分のバースの中で落とすから。

それが、ポチョムキンさんが全部いいことを言って終わるから。

それと真田人さんが全部対になってるからね。

ステージを降りたら決して目立たず

っていうポチョムキンのバースに真田人さんが

ステージに立ったら決して目立たず

とか。(笑)

DJ松永:ちょっと変える、竹原ピストルさん的な。(笑)

R-指定:言い回し変えるだけで、あんだけ面白くなる。

 

 

スチャダラパーの『後者』って曲もこんな感じで、言い回しを変えてやっている曲。

DJ松永:『後者』もそうだ。

 

WILD FANCY ALLIANCE」収録    

 

R-指定:最後ポチョムキンさんが

こんな人間になりたい

って言ったのに対して、真田人さんが最低な事を散々言って

はやく人間になりたい

で終わるという。

これは、初めて聴いた時ぶっ飛びましたからね。

DJ松永:真田人さんはさ、普通に声がかっこいいのがいいよね。

R-指定:かっこいい声で最低な事言いますからね。

恐そうなので媚び売るぜ

供え物のヤクルトを飲むぜ

あれが良いんですよ。

本当に話足りないぐらい名曲揃いなんでね、『随喜と真田2.0』で是非調べてみてください。

DJ松永:アルバム全体でチェックしてほしいですね。

R-指定:そう。全部名曲なんで。

 

FESTA E MERDA DI TORO」収録    

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