R-指定、SHINGO★西成の「ILL西成BLUES」を紹介|巧みなライミング・言葉の対比を語る

Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」において、Creepy Nutsのお二人がSHINGO★西成『ILL西成BLUES』を紹介しました。

以下、R-指定 → R  DJ松永 →

 

1ヴァース:同じ韻で踏み切るライミング

 

:Creepy Nutsのオールナイトニッポン0 唯一の良心。Rさんの日本語ラップ紹介のコーナー。

ここで番組の説得力を担保!

R:はい。今日紹介したいラッパーはですね、大阪の僕の先輩でお世話になってます。

SHINGO★西成さんというラッパーなんですけど。

:きたー最高!

R:冒頭でケンドリックラマーの話をしたやんか。

その貧困地区で荒れた街の現状をリアルに歌う。それが実は日本でもそういうラッパーがいるんですよ。

それが SHINGO★西成 さん!

:そう言われればそうだ。SHINGOさんそうだ。

R:自分の名前に西成って入れるほど、西成区で生まれ育ったことをアイデンティティにしてて、めちゃくちゃ荒れた地区やねんけどその現状を生々しくラップで伝える。

:そうだケンドリックみたいに、不良自慢とか自分をがどんだけ悪いとかじゃなくて、客観的に現状を伝えるっていう。ケンドリックと一緒だ完全に。

R:しかも、この人は関西弁でずっとラップするんです。それまで方言でラップする人って少なかったんですよ。

:そう言われればそうかも。

R:関西弁でラップしてなおかつ、この人めちゃくちゃラップ上手いんですよ。

:SHINGOさんはねぇ。上手いよな。

R:今日聞いてほしい曲がですね、SHINGOさんが自分の生まれ育った町の酷い現状を全部歌にした『ILL西成BLUES』っていう曲です。

:きたー。おれこれでSHINGOさん好きになった。

R:おれも。

:アナログ持ってますよー。

R:この『ILL西成BLUES』っていうのは全部関西弁で歌うんやけど。

たとえばね1バース目注目して聴いて欲しいやけど、全部同じ韻でバースの最後までいくんよ。

俺は毎日この道歩くねん

って始まるんすけど、”くね”この”UE”っていう母音でずっと続くんよ。

最初は ”道歩くねん” ”俺をはぐくんで”って固めにいったり。

でもその後に”包んで”とかになったり、”うつ伏せ”になったりするんやけど、

途中でまた、

背後うで ヘラクレスもたぶ逃げすで

ってUEのって所だけ残して、その先を”EA”にしてり”IE”にしたり母音を変換してずっとそれだけでいくんよ。

だから、関西弁で喋ってるようにずっと聞こえるし、でもよく聞いたらめちゃめちゃずっと韻踏んでる。

:なるほどねー。

R:スキル的にも素晴らしいし、リリック的にも素晴らしい。

で、ケンドリックとも通ずるところがあるって言う曲ですね。

:ケンドリックと似てるっていうのは目から鱗でした。

R:そういう所も注目して、聴いて頂きましょう。SHINGO★西成 さんで『ILL西成BLUES -GEEK REMIX-』

 


 

 

2ヴァース:巧妙な言葉の対比に口から泡吹く

 

:すぅーごい。パンチラインだらけ

R:2バース目もすごいパンチラインあるよ。

金か シカバネか Bか リヤカーか

ってどんどん対比するものを出していって

NIKEか 裸足か ラッキーか 末期か…新地か 瀕死か

って最後ね

道か ベッドか口から泡か 福沢か

ってすげーうまい。

:うぅーうめー!

R:そんな生きるか死ぬか、Dead or Aliveの現状を歌っている曲でした。

:すげぇ…

 

<書き起こしおわり>

 

Sprout」収録   

 

 

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