【第三研究室】ZEEBRA&MUMMY-D、ビートアプローチの変化について語る

WREP 第三研究室」において、ZEEBRA&MUMMY-Dさんがビートアプローチの変化について語りました。

以下、ZEEBRA → Z  MUMMY-D → M 

 

ビートアプローチの変化

 

Z:最近の子のラップに関して、すごく思ってることがリズムに対するアプローチが変わったなぁと思っていて。

M:言ってた。

Z:やっぱり2000年代ぐらいの頃って、やっぱまだニューヨークがヒップホップの中心だった時代。

何ですかね『50Cent』とかがバッと盛り上げた時ってのは、ニューヨークの一番最後の盛り上がりだったんじゃないかなと思うんですけれど。

そこから今やサウスの方にどんどん行って。

M:そうだね。ウェッサイにいくかと思いきやサウスだったね。

Z:そうそう。サウスの特徴とイーストコーストの特徴でいうと、

イーストコースト、ニューヨークのHIPHOPっていうのは後ろ乗りっていうかさ。

少しレイドバックして後ろに乗せてくフロウの感じっていうのがすげーニューヨークっぽくて、俺もすごい好きで。

M:それはね、HIPHOPに限らないと思う。JAZZとか、FUNKとかも後ろ乗りが好きなんだよね。

イーストコーストのものは都会的だし、東京に住んでる人間がイーストコーストに惹かれるのは自然だと思うよ。

Z:ね、なんだけどもそれが、サウスのいわゆるオンビートが流行ったことによって、今はだいぶニューヨークのラッパーもあんまり後ろに乗せなくなったというか。

M:一時期みんなで大後ろ合戦やってたもんね。

後ろなら後ろな程偉いみたいなね。

Z:そうそう(笑)

俺マジで何曲か聴けない曲とかあるもん。

M:自分の曲で?

Z:自分の曲で!「後ろ乗せすぎだろそれ!」みたいな。

M:でもさ、あれはあれで すごいハマると気持ちいいんだよね。

Z:そうなんですよね。でもやっぱりね今と比べると違いすぎるだろ!っていうね。

どんだけ気持ち悪いかって聞かせてちゃおうかな。

M:今聴くと気持ち悪い私(Zeebra)の(笑)

Z:例えばですね

 

 

M:はいはいはい(笑)

Z:やりすぎでしょ?

M:完全にね16分音符で次の拍にいってますね(笑)

Z:そんなんですよ(笑)

M:でも分かるよ!あったあった。

でもそれ出来るのかっこよかったじゃん『Redman』とか。

日本だとさ、『ラッパ我リヤ』の『Q』とか上手かったじゃん。

Z:上手かった。

M:でもそれラッパーだけじゃなくて、当時『D’Angelo』以降みんなの影響受けちゃって、『J Dila』とかの流れも。

Z:はいはい。

M:ビートを後ろにするほど偉いってい時代があったわけよ(笑)

Z:間違いないですね。

M:バンドでみんなが後ろにすると結果、超タイト!

Z:ははは(笑)

全員後ろだから全員ONなんだ(笑)

M:何かが、タイトで誰かがレイドバックしないといけないのに、みんな後ろにいくから(笑)

Z:ただの普通のビートになっちゃうね!

あとねバンドでやってて、ジャズバンドとかだとみんな素晴らしいテクニックあるんですけど。

ちょっと稚拙なバンドと一緒にやると、だんだん曲がゆっくりになってくという。

「俺のラップに合わせないでいいんだからね!」っていう。

M:あるよねー。

Z:ただね俺が流石だな!と思ったのは、『The Roots』のところにLiveで乱入したことがあるんですよ。

M:マジで?

Z:歌わせてもらったんですけど、その時はいくら後ろに乗せてもちゃんとやってた。

『Questlove』さすが!って思ったですね。

M:これはラッパーが後ろに乗せてるんだなって冷静に自分はステェディーなビートを打ってたということだね。

Z:そういうこと。

だからそういのを分かってくれると嬉しいなってのはありますね。

<書き起こしおわり>

 

 

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