「WREP 第三研究室」において、ZEEBRAさん、MUMMY-DさんがSOUL SCREAM『字幕』について語りました。
Zeebra:今日はMummy-DがやられたSOUL SCREAMの曲というお題で選んでもらおうかなと。
Mummy-D:いっぱいあって、特に初期の頃は俺がプロデュースしてる曲が凄い多いの。
Zeebra:はいはいはい。
Mummy-D:特に1stアルバムは4曲ぐらいMr.Drankビートで彼らが歌ってるんだけど。
その中で『字幕』という曲がありまして。
Zeebra:はいはいはい。
Mummy-D:それがね自分が作ったビートの中でも未だに5本の指に入るぐらい気に入ってる。
Zeebra:うーん。
Mummy-D:その当時ね多分95年ぐらいだから『口から出まかせ』作った直後だと思うんだけど、ビートテープを持っててそれを皆んなに聴かせてたのよ。
そこに、その後『耳ヲ貸スベキ』になるビートが入ってたの。
それをハブに聴かせたら「これを僕たちに下さい」って言うわけよ。
でも「ちょっと待ってくれ!これはやれないやつだからちょっと!」って(笑)
Zeebra:ふははは(笑)
Mummy-D:んでそれは後々『耳ヲ貸スベキ』になったんだけど。
俺もその頃、ディグとビートメイキングしかしてなかったから、サンプリングが楽しくてしょうがなかったからサルのように作ってた。
Zeebra:はいはいはい。
Mummy-D:ポンポン色んなのが出来てて、4曲ビート提供したんだけど、その中で『字幕』という曲が非常に気に入ってます。
Zeebra:せっかくなんで、かけてみたいなと思います。
SOUL SCREAMで『字幕』
Zeebra:俺からひとつ、いわゆる足し算、引き算の絶妙感があると思ってますね。
Mummy-D:そこでしょ?引き算でしょ?
俺はやっぱり引き算が当時好きでさ、DJ Premierのミニマリズムに凄い影響を受けてたので。
今だったら色々コードがこうでとか、サビになったら厚みがこうでとか。
色んなノウハウが溜まってきちゃってるから、どんどんツルっとした普通の物になってしまいがちなんだけど。
自分が今ビートメイクしても。
この当時はなんも考えてないし、かっこよきゃいいやみたいな感じで作ってたから。
その中でマジックが起きたビートとしてね、これはインストだけで泣けますね。
Zeebra:はははは(笑)
その手のやつですね(笑)
1stはSHIKIもいたしね、バランス的にもちょっと違うソウスクだったと思いますね。
でもこの時からハブもE.G.G.MANも大まかな方針は変わってなさそうだよね。
Mummy-D:アップデートされてるけど基本的には、E.G.G.MANもすごい技巧派だし、ハブはもっと、、
昔もっと不思議ちゃんっぽいラップだったよね(笑)
Zeebra:確かに(笑)
Mummy-D:全然意味分かんないんですけど!みたいな(笑)
Zeebra:あとね変な所にアクセント置いてラップしてみたりとか、ブレスを短めにしてみたりとか、声の発音を長くしたり短くしたりとか、曲に合わせて色んなフロウを試したりとか。
まあ音楽性豊かだなと思いますね。
Mummy-D:そうですよねー。
「THE “DEEP”」収録
関連記事