ZEEBRA&MUMMY-D、スチャダラパーからのライムスター『Forever Young』を語る

WREP 第三研究室」において、ZEEBRAさん、MUMMY-Dさんがスチャダラパーからのライムスター『Forever Young』ついて語りました。

 

Zeebra:なんかRHYMESTERの新曲?コラボみたいなやつ。

なんか杖ついたおじいさんが6人並んでるやつ。

Mummy-D:見ちゃった?

Zeebra:見ちゃいましたけどアレ(笑)

見たのは良いんだけど、なんかの情報サイトで見たんですけど。

特殊メイクしてるんでしょ?

Mummy-D:しました。

Zeebra:特殊メイクどんな感じかな?って思ってズームしたら荒すぎて見えない(笑)

Mummy-D:はははは(笑)

Zeebra:だからパッと見なんも変わってなくて、ただ腰曲げてるだけで(笑)

Mummy-D:だから俺は、今の時代はネットニュースとかスマホで見るんだからもっとアップにしないと特殊メイクやり損じゃんってスタッフに怒りましたよ(笑)

Zeebra:でもアレすごいですね!やりそうでやらなかったみたいな、ついにやったみたいな。

Mummy-D:そうなのよ。RHYMESTERとスチャダラパーがコラボしたんですよ。

東京FMが今年50周年を迎えるので、それのアニバーサリーソングとてやってくれないかと。

多分、俺らもスチャダラパーも50歳ぐらいだからちょうど良いと思ったのか分からないけど。

Zeebra:はいはいはい。

Mummy-D:前からスチャと一緒に曲やりたいねーって言ってたから、だったらこのタイミングでやろうかってことになって。

Zeebra:いつ頃から話が出てたんですか?

Mummy-D:東京FMから話があったのは去年の秋ぐらいかな。

Zeebra:半年前ぐらいからって感じだね。

Mummy-D:だけどトラックはね、俺たちが『ダーティーサイエンス』ってアルバムを作った時にIllicit Tsuboiさんっていうちょっと怖い変なおじさんが。

Zeebra:変わった方がね(笑)

Mummy-D:半ズボンの49歳がいるんですけど。

その人にトラックを貰ってたわけ。

それを聴いた時に「なんかこれスチャダラパーとやったら合いそうだな」って思ってたんだけど、ずっと寝かしといたの。

Zeebra:うんうんうん。

Mummy-D:なんでかって言うとさ、でっかいコラボってさ、失敗出来ないじゃん?

Zeebra:分かるよぉ。

Mummy-D:Mummy-DとZeebraみたいなもんだよ(笑)

Zeebra:はいはい(笑)

まぁ、俺らは数打っちゃってるからね!

Mummy-D:まだ誤魔化せるんだけどさ。

Zeebra:そうそう、だいぶ楽になってきて。

Mummy-D:だから、手掛けたいけど、もうちょっと置いときたいみたいな。

Zeebra:はいはいはい。

Mummy-D:ちょっと怖いみたいな。

ずーっと寝かしといたの、そうしてる間に東京FMからオファーがあったから。

じゃあ!あんまり良くない物が出来ても東京FMが悪いってことだから。

Zeebra:ふははは(笑)

無理矢理引っ張り出した東京FMの責任だから(笑)

Mummy-D:そうそう(笑)

Zeebra:いいねぇ!責任逃れ見つけたわけね(笑)

Mummy-D:「そろそろ結婚しなさい」みたいなことを言う親戚のおばさんみたいなのが東京FMの役割だよね。

それでやっとケツを叩かれて作りましたという。

Zeebra:これちなみに、プロセスは?皆さん一緒にスタジオに入られて?

Mummy-D:そうね、プロセスはまずトラックがありきで。

最初にBOSE君が自分のバースをポンポーンと。

ミーティングしてから翌日ぐらいにもう書いてきたの。

Zeebra:ふんふん。

Mummy-D:それを元に俺がサビとか作っていって「こんなのどうですか?」ってプレゼンをして。

で、後から皆んなスタジオに集まって録ったみたいな感じ。

Zeebra:ふんふん。

なんか、皆さんの一言コメントみたいなの読んだんですよ。

Mummy-D:皆さんの?誰の?

Zeebra:1人ずつコメントだしてたじゃん。

Mummy-D:俺が?分かんない。

Zeebra:出してんだよー!

Mummy-D:多分酔ってる時書いてメール送ってるんだよ。

Zeebra:それね、昨日のやつと同じってことね。

昨日のLINEも全然訳わからないやつが深夜に入っててね。

Mummy-D:はははは(笑)

Zeebra:朝、手前でツッコミ入れるってやつね(笑)

「ないすすむーすのやつ」全部ひらがなで書いてるからよく分からないんですよ(笑)

Mummy-D:すみません(笑)

Zeebra:今回はとにかくRHYMESTERは結成31年、スチャも?

Mummy-D:スチャもメジャーデビュー30周年かな。

Zeebra:皆さんめでたいって感じですよね。

Mummy-D:そうそう

Zeebra:それでは曲紹介お願いします!

Mummy-D:スチャダラパーからのライムスターで『Forever Young』

 


 

 

Zeebra:WREP!お聴き頂いたのは、スチャダラパー

Mummy-D、Zeebra:からのぉーー

Zeebra:ライムスタートで『Forever Young』でした。

Mummy-D:最後の方がね、明らかに無駄に長いという。

Zeebra:はははは(笑)

6分30秒ですからね。

Mummy-D:これ蛇足といいます。

Zeebra:そういうことですか(笑)

Mummy-D:今さ、どんどん短くなってるよね。

Zeebra:いやあそうだよね!

2分以下とかあるからね。

Mummy-D:アンチテーゼ。

Zeebra:そういうことですか(笑)

Zeebra:一聴してまず思ったことは東京FMさん偉い!

Mummy-D:そうだよね。

Zeebra:ナイスプロデュース!

Mummy-D:キャスティングが素晴らしかったよね。

Zeebra:キャスティングが素晴らしいことによって、東京FMさんが50周年で。

それこそ最後のここですよ。

まだ行ける まだまだ行ける

とかは、まさに東京FMのことを言ってるよな感じがする。

Mummy-D:そう!だから東京FM50周年って聞いたから、俺もちょうど50周年なのね、今年の4月で。

でね、俺が生まれて12日後に東京FMが開設してるのよ。

Zeebra:ほうほうほう。

Mummy-D:だから結構運命的なもの感じてて。

Zeebra:タメ年ってことですね。

Mummy-D:局とタメ年ですね(笑)

そういうのもあってね、いいタイミングで話をくれたなと思いますね。

Zeebra:まずね、HIPHOPが昔から好きな人が聴いたら色々分かるような言葉。

例えば“De La SoulとRun-D.M.C.ってくらい違う楽しいMCs”とかね。

Mummy-D:そうね、スチャダラパーはやっぱりDe La Soulとコラボしてたりとか。

あの当時De Laって言われてたし、あとRHYMESTERはRun-D.M.C.に影響を受けてたりとか。

共通してBeastie Boys感っていうのも入ってくるわけよ。

Zeebra:はいはいはい。

Mummy-D:なので、俺はそっからスパーンと入ったんだけど。

Zeebra:ふんふんふん。

Mummy-D:もう色々よ、80’s 90’s のHIPHOP好きだったら「あ、これはアレの事言ってる、これはアレの意識してんな」もう、おじさんがトラップ世代にですね、、もう、好きな事やらせてくれよもう!っていうさ。

Zeebra:はいはい!

Mummy-D:だからね、全然今っぽい音色じゃないんですけど「やりすぎちゃえばカッコイイ」みたいな所あるので。

Zeebra:はいはいはい。

Mummy-D:そこはIllicit Tsuboi君がやってくれたのと。

このトラックはサンプリング のクリアランスを取るんだけど、Tsuboi君の頭の中で楽器を足していこうみたいなのがあったらしくて。

そんでOKAMOTO’Sのハマ・オカモトとオカモトレイジにドラムとベースお願いしようって最初から決まってたみたいなのよ。

Zeebra:ふんふんふん。

Mummy-D:あとはギターでKASHIF君ね。

日本のね(笑)

Zeebra:日本のKASHIFさんね!

まさかいきなりレジェンドが降臨はしないですよね(笑)

Mummy-D:そうやって、とにかくてんこ盛り!

普通だったらありえないぐらい色んな音鳴りすぎてて、今どんどん整理していこうって世の中のさ、サウンド的に。

Zeebra:サウンドどころか、あなた達メンバーも6人いますからね!

Mummy-D:メンバーも、しつこいんだよ!とにかく(笑)

Zeebra:こってりしてるのね(笑)

Mummy-D:そうなんですよ。

Zeebra:今回グループ名も「スチャダラパーからのライムスター」じゃないです。

これ曲の中でも”からの”って言ってるじゃないですか。

これはどういう事ですか?

Mummy-D:これはね、僕の中ではすごい意味があるの。

Zeebra:意味があるの?

Mummy-D:まずね、この前のライムスターコラボレーションで岡本靖幸さんと『マクガフィン』って曲を作ったんですけど。

そん時に「岡本靖幸さらにライムスター」って提案をしてもらったのよ。

Zeebra:はいはいはい。

Mummy-D:その辺ってさ「featuring」はもう、みんな飽きちゃってるから、まあm-floの「loves」とかあるじゃないですか。

そこで「さらに」っていうのが面白いなあって思っていた所に、ライムスターとスチャダラパーで「ライムスチャー」みたいなのはダサいじゃないですか(笑)

Zeebra:はははは(笑)

ちょっと聞きたかったけどなー(笑)

Mummy-D:そこで色々考えてたと、どうせ面白くしなきゃいけないんだよライムスターとスチャダラパーっていうのは。

Zeebra:まあそうですね。

Mummy-D:普通じゃ怒られちゃうんだから。

アー写だって、おじいちゃんとかにならないと怒られちゃうんだよ僕らの場合は。

Zeebra:そういうことね(笑)

いくら画像が荒くて見えなくても、しないと怒られちゃうという。

Mummy-D:ただかっこいい写真じゃ怒られちゃうんだよ。

まぁそれはそれであって、元からtsuboi君から貰った音源が、Aメロでループがあって、それがBメロで展開するわけ。

ここを使って次のラッパーに振っていくみたいな、ここはジョイントだなと思って。

それを4人で受け渡ししたら、いいんじゃないかと思ってたのね。

Zeebra:ふんふんふん。

Mummy-D:結果、最初の16小節でぼうちゃん(BOSE)と俺。

2人ずつにはなったんだけど、要するにコラボでジョイントの部分ってさ、それこそ『Do What U Gotta Do』もそうだけどさ、、あるじゃないですか?

Zeebra:ありますよ。

Mummy-D:『The Symphony』みたいなやつ。

Zeebra:はいはい!そうですね。

Mummy-D:『The Symphony』の説明をしないといけないかなー。

Zeebra:じゃあ『The Symphony』の説明しましょうか。

 

Juice Crew (Marley Marl, Masta Ace, Craig G., Kool G Rap & Big Daddy Kane) – The Symphony 


 

 

Zeebra:はい、これが何かと言うと。

Mummy-D:「次は誰だー?」って言うわけね。(2:20~)

Zeebra:そうそう「俺だと思うぜ!」って次の人が入ってきたら「OKじゃお前このシンフォニーに合わせてかましとけ!」みたいな。

Mummy-D:『Do What U Gotta Do』で全くやったことですね。

Zeebra:はい!同じことやってるんですけど。

Mummy-D:で、ちょうどそのジョイント部分が割とハッキリとあったわけね。

コラボって誰かと誰かが変わる瞬間じゃん。

Zeebra:はい、そこがかっこいいですよ!1番スリリングでね。

Mummy-D:肝でしょー。

だから、どうしよかなーって色々考えて、シンフォニーみたいなのはジブさんとやっちゃったし、誰々から誰々ってことだよな。

誰々からの、要するに”からの”ってことだよなー。

Zeebra:ふははは(笑)

Mummy-D:スチャとやるんだったらそんぐらいアホじゃないと、かっこよく繋いでもしょうがないから(笑)

Zeebra:うんうんうん(笑)

ある意味、その瞬間の答え導き出された感ヤバかったでしょ?

Mummy-D:そう!しかもサビが来るまで4人いるから結構時間かかるのよ、

だから真ん中の所でちょっと面白くしとかないと。

みんな言えるHook的なジョイントがないとダメだなーと思って、そんでザキヤマさんですよね。

Zeebra:はははは(笑)

Live早く観たくて死にそだわ!

Mummy-D:「からの」は言いやすいよね。

Zeebra:そこが1番観たいとこだね。

「からの」言ってる時のみんなのニヤニヤ顔とかね。

Mummy-D:今年の夏は「からの」だけで乗り切ろうと思ってたのにコロナで大変だよね。

Zeebra:ゆる韻みたいなやつですね「からの」と「ころな」は子音が合ってるって感じですかね。

Mummy-D:はははは(笑)

Zeebra:どうでもいいんですけどね(笑)


Zeebra“生まれは69年 山羊座のA ビッグ・ダディ・ケインみたく同じ体型”

Mummy-D:意味分かんないよ(笑)

ここはね、もともと無かったのよ、そしたらtsuboi君が「Bメロを伸ばすから、もっと掛け合いをしてくれ」って。

俺たちはそんなの要らないと思ってたから「じゃあ掛け合いしますかぁー」ってことで。

BOSE君がそのラインを思いついた時に、じゃあ、みんなおじさんなんだけどさ、自分の生まれた歳とさ同じ歳のラッパーの名前を言っていこうって話になって。

くっだらねー(笑)

Zeebra:どうでもいい話だなー(笑)

Mummy-D:あのSoul(Music)とか聴いてるとさ「Scorpio〜 Lio〜」みたいなさ

Zeebra:そうそう(笑)

Mummy-D:Soulなんてよく出てくるんですよ星座が。

Zeebra:基本ですからね、ブラックミュージックから派生する音楽はLOVEの音楽ですから。

Mummy-D:星座はLOVEか。

Zeebra:やはり女性に対するアピールだと思いますね。

Mummy-D:そうなのか。

だからぼーちゃんがそれを言い始めたから、俺は最初はQティップじゃなくて「シナトラのように〜」とか言ってんだけど韻のために。

ケインかぼーちゃんと同じ歳のラッパーか、、だったら俺も同じ歳のラッパーにしようかなと。

Zeebra:ということになったんだね。

Mummy-D:おじさん達がさ69年だの67年だの70年だの言ってるってのわ。

Zeebra:でもあれですね、1人だけ70年でちょっとヤングとこかましてるのもあるんじゃないですか?

Mummy-D:いやいやいや!JINが1番若いから。

Zeebra:しかも“Qティップのように”って言ってねモテ男のポジションをねしっかりRepしてくると。

Mummy-D:違うんですよ!

Zeebra:あと!昔から意識してますからこの方は。

Mummy-D:なんだよ!

Zeebra:ビートも作るしラップもするしってとこで昔から意識すごいしてますからねこの人!

Mummy-D:Qティップは好きだけどさ。

Zeebra:でもあの“同じ体型”っていうぼーちゃんがサッパリ意味がわかんない。

Mummy-D:ばーちゃんが最近太ってきたってことなんじゃないですか。

Zeebra:そうか!ケインも太ったんだね確か。

でもケイン太ったけどまだクルっと回ったりできるからね。

Mummy-D:バリバリラップも全然上手いよね。

逆にラキム(Rakim)が痩せすぎちゃったねり

Zeebra:ちょっとおじいちゃんっぽくなっちゃったね。


Zeebra“Forever young Forever new Forever foolish Forever fresh”

これやっぱfreshからfoolish出てきたんですか?

Mummy-D:えーと、そうだねぇfoolishは入れたかったね。

young and foolish ってところ、いつまでもバカ騒ぎをしていたいよねってところがあったので。

あとさ、最後に“Fresh! Fresh! Fresh! 超Fresh!”って、言うんだけど、これね『Fresh 3 MC’s』っていう人達がいてですね(笑)

Zeebra:分かりますよー!

“Fresh, fresh, fresh! Yo, that’s fresh!”

ですよね?

Mummy-D:くっそダサいんだけど(笑)

Mummy-D、Zeebra“F-R-E-S-H Fresh, fresh, fresh! Yo, that’s fresh!”

Zeebra:それですね。

Mummy-D:あれがねダサいんですよ。

 

Fresh 3 M.C.’s – Fresh 


 

Zeebra:そういうの入れて頂けるとね一聴して僕たちがねホームを感じさせて頂けるのでね。

Mummy-D:ちょっと今日は難易度が高い話が多いですかあ?

Zeebra:置いてく番組ですからいいんですよ。


Zeebra:”まだいける まだまだいける 見ててくれ天国のマイケル”ってこれ(笑)

Mummy-D:はははは(笑)

Zeebra:解説というより笑ってるだけになって申し訳ないんですけど(笑)

Mummy-D:俺が好きなのはね、そこも好きなんだけど“俺たちはマイケル”っていう、それがサビで出てくるんだけど複数なのか単数なのかっていう(笑)

Zeebra:やばいね(笑)

Mummy-D:まだ行けるから来たんだけど意味分かんないよね。

10年前ぐらいのサマソニの公演の時に、裏がビヨンセだったんだよ、宇多丸がステージ上で「俺だってビヨンセだ!」って言ったんだよ(笑)

Zeebra:はははは(笑)

Mummy-D:それと同じノリが“俺たちはマイケル”だね。

Zeebra:やりたい放題ですよ!おじさん達(笑)


Zeebra:せっかくだから最後に『Forever young』の90’sバイブス的なところを比べる曲。

Mummy-D:そう、テイストが近いというか、こんな雰囲気を目指して作ったみたいな曲があるのでそれを聴いてお別れですね。

Zeebra:はい!ということで最後は、De La Soulで『A Roller Skating Jam Named Saturdays』


 

 

「Forever Young」Link

 

 

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