O2の楽曲「神田リバサイ feat. RUMI MEGA-G」は闇金ウシジマくんをモチーフにしているとされ、身近に潜む、誰もが陥る可能性のある闇がテーマとなっています。
各ヴァースで三者三様のストーリーをシリアスに描写します。
O2<プライドの高いギャンブル中毒の男>
RUMI<過去にすがりつく売女>
MEGA-G<売人>
この記事では曲のモデルになったであろうキャラを考察します。
O2 ヴァース <プライドの高いギャンブル中毒の男>
バイトくん(1巻)
このストーリー主人公の池田は自分を天才と称し、周りを見下すことで自尊心を保ちます。
専門学校を中退し実家を出たあとは、週4日のバイトと空いた時間で夢を追うと息巻いてましたが次第にパチプロを目指すように。
消費者金融から闇金へと手を染めていき転落していく様を描いています。
O2のヴァースでもこのような自分以外を見下す池田のような心情が上手く表現されています。
世間にひたすら文句たれる
テメェ以外は意味のねぇクソッタレだから
みんな死んでくれりゃスッキリ
親がうるせぇから家を出た
バイトに追われてかすれていく夢
この回では丑嶋の「死にてぇなら生命保険、加入してからにしろ」というセリフがあります。
これは神田リバサイの「生命保険に入ってから飛べ」という印象的なリリックの元だと思われます。
また、O2 ヴァースでの”粉すってりゃ俺は天才”というリリックから、闇金ウシジマくんとは境遇は同じでも違うタイプの人物が想像されます。
RUMI ヴァース <過去にすがりつく売女>
RUMIのヴァースでは、昔は人気者だった女が年をとっても醜く過去にすがりつく無常感と、体を売ることでしか生活ができない悲哀を表現しています。
テレクラくん(15巻)
42歳のギャル代と自称32歳の肉まんまは、売春をしてはパチンコで散財する生活を送ります。
そして、肉まんまは過去にホストで一晩200万円使ったことを誇っています。
次第に借金で首が回らなくなり、売春相手も見つからないギャル代が行きついたのが、河原に立つ小屋でホームレス相手に1000円で売春するものでした。
この場面は、神田リバサイの ”山奥の現場 デリヘル” のリリックが連想されます。
誰か私を買ってくれませんか?
変化適応できず狼狽する売女
このリリックを連想するページ [ テレクラで客を探すギャル代 ]
時代遅れの化粧が厚くなる
目と目合わしゃ逃走する男の失笑
近所のガキが化け物と指差す
このリリックからは白塗りで74歳まで娼婦として路上に立ち続けた横浜のメリーさんが連想されます。
また闇金ウシジマくんでも、ギャル代の娘が売春で精神を壊しバケモノメイクになるシーンがあります。
孤独があっという間に私を魔物に変えた
みんなさよなら
このリリックを連想するページ[ 街に溢れる孤独感 ]
MEGA-G ヴァース <売人>
楽園くん(16~17巻)
このストーリー主人公の中田は読者モデルを目指しており、洋服代を調達するために自転車泥棒→麻薬の運び屋→覚醒剤の売人と悪事を染めていきます。
危ない橋を渡り資金が充実していく様と、悪事を働いたしっぺ返しで転落していく様が描かれています。
ウシジマくんとMEGA-G ヴァースのどちらも末端の売人の息苦しさと粗末な扱われ方が描写されています。
音源、作品
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