梅田サイファーメンバーのKBDにより書かれたブログ「決意」は、梅田サイファーの3rdアルバム『Never Get Old』の制作経緯と心境を綴ったものです。
さすが言葉を生業とするラッパーなので読み物としての完成度も高く、引き込まれていきます。
なにより奇抜でコミカルなKBDのリリックからは想像つかない内省的て情緒的な文章に驚きました。
このブログを読むことで、リリックの受け取り方がより深くなり、アルバムへの思い入れがより増すことでしょう。
「決意-全編-」では『Never Get Old』制作着手前、崩壊しかけていた梅田サイファーの状況と決意の瞬間が綴られています。
「決意-全編-」では亡くなってしまったペッペBOMBへの追悼曲を作る上での葛藤、アルバム解禁のLIVEで何かが動き出す瞬間が綴られています。
事実、その日のTwitterでは『OSAKA ANZENU NTEN』の話題がバズりまくっていました。
『マジでハイ』はYoutube公開翌週に100万回再生を突破するというメガヒット作品となりました。
<以下、ブログから抜粋とリンク>
「今の梅田サイファー 、ダメや思うんですよ」
「この先、何もせんままズルズル続いていくんやろうな」
「俺らの名前聞くだけで敬遠する層も少なからずいる」
「自分がこのまま何となくまとめてていいのか?」
「友達としてならともかく音楽を通じて一緒に遊べなくなる気がする」
KZの口から辛辣な言葉が続く。
笑いながら話してはいたが、葛藤が見え隠れしていたように見えた。
不思議と、怒りも悲しみの感情も浮かんでこなかった。あったのはこんなことを、彼に言わせてしまった無力感。
正直俺は、KZほど梅田サイファーを大事にしている男を知らない。
数ヶ月前の公園でのやり取りが思い出される。
「また梅田でアルバムが作れるか」
作れた。
各々がやれることをした。
生活にくたびれサイファーや現場から離れていた間も、頭の中に梅田の存在や音楽があった。
少なくても自分自身、ラップや梅田のことを考えない日はなかった。それでも結果的に疎遠となり色々な人に失望させたことを恥じた。
もう二度と「クソッタレ梅田」と思わせてはいけない。バースの途中嬉しそうに中指を立てるKZを見てそう思った。
Never Get Old Link
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