【韻考察】唾奇『Lycoris Sprengeri -紫狐の剃刀- feat. VIGORMAN & TOCCHI』

韻考察

2020年8月19日(水)に唾奇の名曲『道-TAO-』がリマスタリングされ配信解禁される共に新曲として発表された『Lycoris Sprengeri -紫狐の剃刀- feat. VIGORMAN & TOCCHI』の韻考察記事です。

MVも公開されましたが現在は非公開。

以下、韻考察です。動画を再生しながらスクロールできます。


淀んだ空気で街はGray
身を投じて旅立つMaze
心電図みたく波がうねる
何かを得るため何か捨てる
じゃあ時代追わず未来追 闇を越えろ
興味ない金輪際
今日死んだって等身大 For real life

長い韻をメロディアスに踏むVIGORMANらしい韻です。

ラスト2小節の韻の固さと密度が凄いです。

履いしく生きる内に
染み付いた悪い癖はカビの様に落ちにくい

時を巻いて戻す術は無し
関心で居続ければ良いって事が 大人
普段通ぶっ格好歌を 
臭い物 Zipangu
捉え方次第で変わる angle
あと何分の使い
俺は目を閉じてけるほど器用に生きない

絶望、謎の妄想 この街は不眠症無尽蔵
Hey TAXI を載せ誰のネガも届かない場所へ

唾奇の歌い出し部分は短い韻を細かく刻んでいます。

連続的に韻を並べるのは、特徴的な唾奇のライミングです。

様変わりしてた馴染み街並
めて噛み締めた
当たり前は儚い
代わ代わるの流行り
変わり ないもの価値教えてた
いつ以か、またんだ

TOCCHIのHOOKは [ a a i ] の音がメインで構成されています。

次の唾奇のVearsも[ a a i ] の韻を引き継いでいます。

人が何度も同じ 過ちで踏んで出来た
何がreal? 何が地獄?何が理想
手を繋ぐ両手に武器は無く肩を組む
ただそこにはか?それすら持てない
今日は洗いざらい考えるよこの先もalive or die?
当たり前が凄く遠い
さてこれからどう生きるかが問題だ 兄弟達
何故か君のbadが目に見える不平不満
すげぇ不安今日と夜に襲う恐怖も誰かにすりゃ好都合

ひどい嘘で塗り固められた素敵な世界だった

忘れた街の色
掠れた愛のビート
蚊帳の外に 預けた旅のヒント
恍惚な音にSpit
Focusしてハマったピント
I feel like a bingo
Adamの代わりに頬張る林檎

脚韻はすべて[ i o ] で統一されており、「Focus」と「頬張る」の距離のある韻も美しいです。

隣にすら尽くせてないのに
誰かの為と笑う顔は怖い
つき気づいた事はもう
身に深く染み付いた
全員が握る今日以降
理想はいつまでも今までの様な夜

街は流行一色で流れるmerry go round
止まったままのブランコ
もう誰も口ずさまなくなった
love songがformatされた今日

砂漠で1人干からびる夢を見る
ブスに立ち並んだbuilding
Randomに用意された不幸混じりのflow
敵はmeと知ったあとに捨てたチャチなpride

様変わりしてた馴染み街並
めて噛み締めた
当たり前は儚い
代わ代わるの流行り
変わり ないもの価値教えてた
いつ以か、またんだ

誰の足跡も ついてない
摩天楼の街角を 歩いてたい
生涯航海
障害後悔もう無い You alright?
理由は別にねぇけど
“We go hard everyday“だろ?

曲の始まりと締めはVIGORMANのメロディアスでガチガチに詰まった韻になっています。
“We go hard everyday”はVIGORMAN『頭悪い天才 feat. BASI』からの引用だと思われます。

まとめ

聞き心地が良く、メッセージ性が強いこの楽曲。その裏付けとして大量の韻が踏まれていました。

 

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