2022年6月6日のCreepy NutsのオールナイトニッポンにてCHICO CARLITO『27』を紹介。
R-指定:今週の11日に渋谷でCHICO CARLITOのワンマンライブに私ゲストで出ますので、チコの曲をかけとこうかなと思いまして。
DJ松永:助走に曲を聞いといて。
R-指定:やっぱり聞いといてもらって、皆さんにも是非来てほしいんでね。
新しいアルバムの『Sandra’s Son』が5年ぶりのチコのアルバムで、めちゃくちゃチコの人生が出てきて。
この5年の間もあるし、チコが生まれてからのことも歌ってるし。
ちょうどチコのリリースタイミングで27歳やったわけですよ。
DJ松永:はいはいはい。
R-指定:いわゆる27っていうのは「27club」って言いますけど。
いろんなスーパースターのアーティストたちが亡くなっていった年齢で。
天才たちがその歳でみんな亡くなっていくみたいな逸話とともに語られる。
で、それと同い年の時にチコはこのアルバムを出して、さらに生きて前に進むぞっていう意味でも作られた楽曲で。
よりチコの幼少期やったり思い出とかも入ってて、なかなかこれはチコがすごい個人的な地元の話とラッパーとしてのこれからの話みたいなのを詰め込んだ楽曲になってるんで。
まずはそれを聞いてもらおうかなと思います。
CHICO CARLITOで『27』
R-指定:チコはね、元々めちゃくちゃテクニカルなフロウで詰め込んだりするラップとかメロディーも使えるんですけど。
やっぱこのアルバムでこういう風になんか、刻むというよりかは1個1個ワードを置いていく。
で、話を聞かせるっていうスタイルが今回のアルバムで完成したというか。
DJ松永:ほう!
R-指定:チコは結構天性でラップをやってたから、気持ちよさ重視になるところを自分の中でこの5年の間にリリックちゃんとライムをしながら話を伝えるみたいなところをめっちゃ意識したんやろうなみたいな。
この曲なんかは特にそういう感じが。
DJ松永:めちゃくちゃするね。
今までのチコ知ってるから、めっちゃシンプルに言葉を聞かせにいっていて。
複雑なことはせずに、話を聞かせにいってるっていう新鮮だったわ。
R-指定:そうやねん。所々そういうリズムの小技なんかラップが上手いから当然できるんすけど。
それよりもワードの方が入ってくるようなラップになってたりするんすよね。
やっぱりチコの音楽性の特色でもあるのは、元々バンドとかやってたりとか、HIPHOP以外の音楽にもめちゃくちゃオープンマインドやから。
そういう意味でチコが自分の昔を話す時に “全員歌った教室で HY モンパチ ORANGE RANGE” みたいな。
地元のシンプルフッドスター、HIPHOPではなく沖縄の音楽界のフッドスターを挙げる。
そんなヘッズやったチコが “NORTHのダウンも見たことねぇ SOUTHのキッズが来たここまで” みたいな言い回しがあったり。
DJ松永:1バース目のケツうまかったね!
R-指定:うまいよね。“放課後ボールを蹴った少年 今ボールペンでバースを蹴るallday” みたいな、うまいこと言うんよ。
DJ松永:1バース目のケツうまかったわー。
R-指定:うまいんですよね。ちょっと皆さんCHICO CARLITOのワンマン見に来てください。
CHICO CARLITOで『27』でした。