Creepy Nuts『かつて天才だった俺たちへ』は他者と比較することでネガティブな感情になったり、可能性を潰すことに疑問を投げかける曲で、純粋無垢・全力であることの尊さを伝える楽曲だと思います。
この曲の凄い点は「ちょっとやり過ぎじゃないか?」と思うぐらい合いの手が入ってるところです。
草葉の陰からガンフィンガー
(Pow Pow Pow Pow Pow)
の部分なんか特に。
頻繁な合いの手って一歩間違えると「ダサい」って捉えられがちなんです。
近年トラップの流行によって合いの手を入れる曲が増え”カッコいい合いの手“と”言いたいだけの合いの手“というのをリスナーも聴き分けるようになったと思います。
NORIKIYOが『Same Shit』にて
“Skrrt-Skrrt とかノリだけ 中身がスカスカ”
というリリックを残したのも大きいと思います。
その点『かつて天才だった俺たちへ』は合いの手連発という若干タブー感があることを、曲のテーマに沿って全力でやりきることで見事に逆手にとってカッコ良くしてると感じました。