NORIKIYO『コンビニ』は、コンビニに居る人の表と裏の顔を描写することで、人それぞれこれまでの人生とストーリーがあることを気づかされる楽曲です。
そのNORIKIYOのストーリーテリング力もさることながら、ライミングも凄まじく、1曲 [ a e ] の韻で踏み通しています。
以下、個人的な韻考察です。
コンビニ コンビニ コンビニ コンビニ
イクラと迷ってやっぱ安い方シャケ
それ選んで 求人サイト 撫でる画面
レジの女はね 彼氏からレスがねぇって
LINEが気になって仕事手つかねぇ
リーマンはネクタイで珈琲はセルフサービス
パンの配送の彼も あくび眠たいね
皆も俺もアレ 探しもんだね
有りゃ出せ金になる話のタネ
名前がもろバレ 新聞に載る羽目
マスクして何故に ATMの前?
暑くない分だけ握ってる手に汗
口座が凍る前 全部を引き出せ
お菓子を持たせ小ちゃい頭撫でる
優しそうだね 綺麗なママ あれ?
その子は笑わねぇ 全然な そりゃ何故?
見えて気になった背のアザの訳
初めてじゃ無いね 堂々と洗剤ガメる
主婦のお家はね 立派な一戸建て
帰ったって開けないで ゴミ箱に投げ
南向きだって そこに覆う影
飲酒で免取りなって 運転手は隔たれ
ワンカップ、片手に枝豆
てめぇじゃ走しんないで 賭けた馬は負け
今、新聞の前 男ならハゲ
そういやどうなったって飛ぶ鳥とCHAGE
てめぇは棚上げ 他人吊し上げ
文春が次は誰をすっぱ抜くかね?
隣の雑誌吹かす流行りの風
ちっちぇカバンを下げ 手に取ったのはパフェ
彼氏を見上げながら今もじゃれるが
男が部屋へ入れないその訳は
扉の裏で育つあの苗
自称モデルがね 目蓋上にラメ
上京する前 しゃがんでカップラーメン
今じゃもう ねだれば 大抵 買って あげる
っていうパパ何人居たって胸は満たされず
すぐ鞍替え 言ったって無駄だけど
「この写真はだれ?」って言われ事に慣れ
「いいね」が付く写メをインスタに上げるが
いずれ冷める若さとそのカフェ ラテ
コンビニ コンビニ コンビニ コンビニ
コンビニ コンビニ コンビニ コンビニ
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