KID NATHAN / 意識ハ、冴エテ feat. Jinmenusagi
(Jinmenusagi ヴァース 2:36〜)
次々と変化していくフロウがロングヴァースを一瞬に感じさせる。
まさに “これは根拠の無いボースティングと一線画してる” というリリックに現れているスキルの高さ。
フロウ巧者のJinmenusagiは、高速フロウをはじめ、発音を崩した英語発音のようなフロウ(Jinmenusagi – H.I.M.A.)など時代や楽曲により様々なアプローチをしています。
近年は洗礼された伝わりやすいフロウでのアプローチになっています。
本人曰く、昔の楽曲はラップのロジックが違い、今では再現できなくなってるそうです。
KEN THE 390 / Nobody Else feat. ACE COOL,Moment Joon
(ACE COOLヴァース1:26〜)
こちらも16小節の中で高速フロウをベースに多彩なアプローチを魅せる曲。
3連フロウがトレンドの中、ACE COOLが次元の違いを見せつけた形になりました。
KEN THE 390 / Turn Up feat, T-PABLOW,SKY-HI
(SKY-HIヴァース 2:56〜)
尻上がりに高速になるSKY-HIヴァース、初めて聴いた時早すぎて笑っちゃいました。
今となっては高速フロウはSKY-HIの代名詞となっています。
MSC / 無言の蓄積
2000年代初頭に高速ラップの代名詞といえば漢でした。
『無言の蓄積』のラストの畳み掛けは圧巻です。
ZONE THE DARKNESS / Dark Side feat.漢
高速フロウと凄まじい韻、脳が追いつきません。
Diggy-MO’ / PTOLEMY
高速フロウのベクトルが他の人と違うDiggy-MO’、早すぎてラテン語っぽくなっています。
KennyDoes, ふぁんく, KZ, KBD, テークエム, KOPERU, peko, R-指定 / トラボルタカスタム ft. 鋼田テフロン
(テークエム ヴァース 2:30〜)
狂ったかのようなテークエムの高速フロウ、その中でもしっかり韻が固くアクセントの付け方もとても気持ちいい。
テークエムの高速フロウは、ずば抜けた1つのギミックでしかなく、メロウなフロウやエモいリリックなど引き出しの多さが魅力的なラッパーです。
その多彩な引き出しのベースには曲者揃いのグルームJapidiotでの活動で培われたのではないでしょうか。
(Japidiotはテークエム,tella,鉄兵,コマツヨシヒロ,HATCHからなるグループで楽曲の幅が広く、デスメタル的な要素も取り入れてる)
SEEDA / u send me
アルバム『GREEN』以前のSEEDAは高速フロウをベースに英語を織り交ぜたバイリンガルラップスタイルでした。
『u send me』はGREEN収録の楽曲、高速ラップと抜く所の緩急が素晴らしく聴き心地が最高です。
『GREEN』の次に出た『花と雨』以降はリリックの伝わりやすさを重視したフロウへスタイルを変えて、日本語の割合も増えました。(キャリア初期は伝えたい言葉が日本語で出てこなかったらしい)
連続した2枚のアルバムでこれだけスタイルが違いどちらも名盤という、底知れぬラッパーSEEDA。
kZm / 27CLUB feat. LEX
LEXのラップで高速でかつ英語のような聞こえですが、歌詞カードを見ると意外と日本語が多いという面白さがあります。
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