英語圏の韻
Zeebra著「ジブラの日本語ラップメソッド」において、このような一節があります。
童謡も全部韻を踏んでいるし、「マザーグース」にしても全部韻を踏んでいる。
英語圏の人たちにとっては、韻はスゴく身近なもの。
詩を書く = 韻を踏むというのは基本中の基本。
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普段ラップを聴かないおじさんでも、自分の名前を使って韻を踏むぐらいはできてしまう。
確かに、「ABCの歌」で見ても語尾は( i )で統一されています。
A-B-C-D-E-F-G
H-I-J-K-LMNOP
Q-R-S T-U-V
W--X--Y and-Z
Now I know my ABCs
next time won’t you sing with me ?
また、地域によっては最後の2行が違う場合もありますが、やはり語尾は( i )で統一されています。
Happy, happy shall we be
when we learn our ABCs
アメリカで目撃した韻
私がアメリカで英語と韻が密接な関係であることを体感したものがこちらの言葉「 NEED MONEY FOR WEED 」
恐らくホームレスの老人がダンボールに書いていたこの言葉。
WEED以外に使うお金は不要なのか心配になる見た目でしたが、ジブさんが書いてた通り当たり前に韻を踏んでいました。
お金を巻き上げられそうなので写真は撮らなかったのですが、後でネット検索すると同じような写真が大量に出てきたのでポピュラーなフレーズなんですね。
英語のポテンシャルを見せつけた動画
英語の語感の良さを見せつけた動画がこちらです。
英語の語感と、この方の怒り口調のリズム感が相まってHIPHOPの曲になっています。
日本の韻リテラシーは?
英語圏と比べて韻があまり定着していない日本ですが、昨今のバトルブームによって韻リテラシーは上がってるのでしょうか?
2015年年末に「日経新聞の見出しが踏みすぎ!」と話題になったこちらの記事ですが、この程度で「踏みすぎ!」と言われるレベルです。
パソコン苦境、見えぬ展望
東芝・富士通・VAIO統合
パソコン苦きょう、見えぬ展ぼう
東芝・富士通・VAIO統合ごう
この記事に対して、「愛韻TV」「声に出して踏みたい韻」などで知られる細川 貴英氏は自身のブログ(踏む.韻 fumu.in)において、全踏みできる改善案を熱弁しています。
そして、翌2016年「ラッパー記者再び!」と話題になったのがこちらの記事
この韻でラッパーと言われるとは、日本にラップと韻が全然浸透していないことが伺えます。
5G通信で技術革新
VRで触診、記者も感心
5Gつうしんで技術かくしん
VRでしょくしん、記者もかんしん
そしてバトルブーム真っ只中の2019年三度、日経新聞の記事が話題となりました。
日本人の韻リテラシーが上がったかはよく分かりませんが、日経新聞のスキルは確実に上がっていると思います。
クジャク繁殖、宮古島困惑
希少種など捕食/ソバ被害深刻
雑食で定着、市が対策
クジャクはんしょく、宮古島こんわく
希しょう種などほしょく/ソバ被害しんこく
ざっしょくでていちゃく、市がたいさく