JUMADIBAの「ハナタレAssaji」とは?

JUMADIBA『Assaji』


ハナタレAssaji
毎日乗ってる車とbeat yeah

Assajiとは

阿説示(アッサジ)は釈迦の弟子の一人です。

釈迦が悟りを開いて最初に教えを説いた五人の弟子、通称「五比丘」の一人です。

手塚治虫が描くアッサジ

手塚治虫作の『ブッダ』は、シッダルタ(ブッダ/釈迦)の生涯とその教えを描いた漫画です。仏教の基本的な教えを深く掘り下げ、手塚治虫独自の解釈とユーモラスなタッチを加えています。

この作品で手塚治虫はアッサジを仏伝とは別のキャラクターとして描いています。

アッサジはいつも鼻水を垂らした子供で、未来を予知する能力を持っています。

予知能力から自身の寿命や死に様も悟りますが、死に対して何もあらがわない彼の考え方は、ブッダに大きな影響を与えました。

JUMADIBAは手塚作品のアッサジのキャラクターと自身を重ねて「ハナタレAssaji」と表現しています。

Assajiの名前や思想はJUMADIBAの楽曲の随所に出てきます。

JUMADIBAのリリックに登場するアッサジ

JUMADIBA / hyunis1000 / $MOKE OG / WELL-DONE / prod. by OMSB|Red Bull RASEN


Assajiみたいに鼻垂れてんだ
マイクの代わりにどうかなFender

JUMADIBA『眼光』


みくびり 気づきゃ遅すぎ
おれらアッサジ
乗りこなすバギー
死んでからもなお生きる 

JUMADIBA『踏切ODKmidnight』


時間はたぶん決まっていて
生かされ死んでいく俺人間
あんたも多分全然人間

JUMADIBA『rainy』


欲しいものgetする前提です
どうせ死ぬから笑うだけ
俺の針は細いかもね
けど折れはしないから見ててよね 

JUMADIBA『UP』


Rooftopで読む手塚治虫 

日本語ラップと手塚治虫

手塚作品は、現代の日本語ラップにも多大な影響を与えています。

SOUL SCREAMは『ブッダ』からインスパイアを受け『7つの敵』『7つの味方』を制作しました。

ralphは『FATALITY』にて、『公開処刑』のリリックを引用して “自分の声の重みを知れ もう一度 手塚治虫から読め” とラップしています。

同じく、般若は『国際Ver』にて “読み直せ 治虫 手塚を” と、D.Oは『TOKYO』にて “手塚治虫 読み直せ三回は” とラップしています。

このように若手からベテランまで幅広く手塚治虫の影響を垣間見れます。

手塚作品は、一人一人のキャラクターが濃く、それぞれがストーリーを持っています。

その中で個人的な問題や、時には社会的な問題を解決しようと奮闘します。

このような構造が現代のラップシーンとも重なるため、多くのラッパーに影響を与えてるのかもしれません。


アニメ『ブッダ』を観るにはU-NEXT

D.Oと手塚治虫

ちなみに、D.Oの両親は「虫プロ」で働いていたこともあり、手塚治虫と深い関わりがあったそうです。

作品中に出てくる、タイヤを引きずった犬は、D.O家が飼っていた力が強すぎてタイヤを引きずらせて散歩していたチャウチャウがモデルになっているそうです。

D.Oの自伝『悪党の詩』では、このような凄すぎるエピソードが詰まっていますし、エグい話がサラッと書かれているので、他とは断然違う自伝になっています。

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