志人『新月 ~心の宇宙~』韻考察


ちゃぽんと御池小石を投げ入れ
波紋を広げた心の宇宙
しゃぼんの命を薫らせる
羽衣を身にう【まとう】青の惑星

まほろばにまことしやかに
他言を控えましょうと
まぼろアポロアターが
過去を 宿今がばれる

へど 散りぬるを
我が世誰そ 常ならん 知りつつも

入り組む過去を知り拭うよりも
引き続く 見にくぞ

霧蒸す 日溜まり
散りぬる川の瀬に行き止まり

滴り積もりて淵となる
罪を剥ぐ 未だ未知なる茨道

a o n o 】【 i i u u o 】【 i a a i 】【 u i o a u 】

朧げな月が誠に綺麗な
夜夜中に轟け この声

何処ぞへ向かう心は漫ろで
九重びの元へ

装え 実在変わらず
肉体衰え心は知るなり

何時かしら亡くした見下しや
居座りは置き去りのまま

気配りやこの星居る合間
静かにさ見つめる時が来た

起きな皆 軒並み
追い剥ぎに遭う前に漕ぎだしな夢の船

常を胸上を向け
崩れ去る文明行方筆を揮え

震え立つ勇気終始潰れたる
数奇運命宿命救え

飢えを穿つ無碍の一道に暮れて
触れてみろ全て 偶然とは無縁

普遍具現 流転する空前絶後無限
往けよ 焼べよ 詰めろ くれろ 群れを 捨てよ 苦でも 楽でろくでもない
呉れろ 術を 埋めよ 突っ慳貪 紅蓮の 夢の 沸点を据えろ

o o o e 】【 i u a i a 】【 o i a i a 】【 u e o u e 】【 u e 】【 u e o

心の宇宙で踊ろよ 各々 炎を 灯そう

ずるい考えを止め 古い壁を壊して救い出せ
すぐに金作り替え薄汚ねえ 譲り合え狂いかけ殺れ
許したれ 報いさえ 紛れの言い訳は要らねえ
ぬぐい去れ 旋風奮い立て 改めよう 他が為働けと
妨げようものならば抗え 裸で 羽ばたけ アーカーシャへ
輝ける星の彼方 逆さで見つめる檻の中オリオン座
甘ったれ鼻っ垂れ貴方へ 放たれ空っ風逆撫で
笑って 攫った 原っぱ シャンカルヴィ

u u i a e 】【 a a a e

だんまり回り回るたった一人の為に上がる陽などは無く
真ん丸 赤く 渡る 海神凪ぐ
三角山に満作 が咲く 散弾銃にヤンバル が哭く
我が罪 かなぐり 風向き からくり 堕落に 欺き

a n a u 】【 a a u i

心の宇宙で踊ろうよ 各々炎を 灯そう
子供の頃に戻って 見たらいいさ ビー玉みたいな小さな 銀河
誇ろうよ命は等しい 皆が 立派な リーダー キーマン ピカピカ ちかちか 違いが いいな
臨もうよ一つの和となり 光と闇は永久に誇らしい お友達

 

「発酵人間」

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