Creepy Nuts『フロント9番』に小林勝行を感じた

やしきたかじん、上田正樹スタイル

Creepy Nuts『フロント9番』は関西弁の女性目線の恋愛曲で、やしきたかじん『やっぱ好きやねん』『東京』や上田正樹『悲しい色やね』に見られる表現方法です。

個人的にこれらの曲に登場する女性は、男性心理の核心を突く賢い人で、情に厚い印象を受けます。

その理性と感情のギャップが切なくさせるのかもしれません。


小林勝行スタイル

やしきたかじん、上田正樹にとは別に私が『フロント9番』で感じたのは小林勝行感。

下記の一節で語りになる部分です。

隣の寝顔も気取ってた割に…
あ、起きた で要件は何?

小林勝行はラップの中に会話を織り混ぜ情景描写するのが非常に上手いです。自分の体験談だと錯覚するほどに。

18になり おさがりのマークⅡ
レギュラー現金千円乗り回す
サンキタ通り何周も
最初はグー アホ、次お前声かけろや

小林勝行 / 108 bars より

下記のリリックの関しては会話で韻を踏んでいます。「刑務所」と「ええ!嘘」

強制猥褻であいつ刑務所
「ええ!嘘!?」

I-DeA / Here is Happiness Feat. 神戸薔薇尻  より


まとめ

ほんの一節だけですが『フロント9番』にて小林勝行のスタイルを感じました。

どちらも共通しているのがラップと語りが非常に近くシームレスに繋がっています。

やはり関西弁はラップする上で非常に強いなと思いました。

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