Blumioの歌い分け
『Taru wo shiru』は2人の女性のないものねだりを描いた楽曲です。
実は互いに羨ましく思っており「足るを知る」ことで幸せになれることを伝えています。
この曲中の2人の女性をBlumioが歌い分けるのですが、声の使い分けはもちろん、発音、感情の乗せ方など細部まで拘っているのにとても感動しました。
この歌い分けの技術に加えて、1バース目で一般的な女性の悩み、2バース目で誰もが憧れるモデル女性の悩み、3バース目で核心的なリリックを持ってくるという、話の展開として素晴らしい落語的な面白さがあります。
そして何よりこの内容をすごくポップに仕上げたトラックとラップ、ガチガチに韻が固いというのが最高です。
「PEOPLE」収録
多彩なBlumioのフロウ
Blumioの多彩なフロウを駆使したモノマネがUPと同時に話題を呼びました。
そのモノマネの完成度はもちろん、自作したリリックが本人が言いそうな丁度いいポイントを突いてて最高です。
D.O / 漢 / 十影 / KOHH / JP THE WAVY / SALU の7人を歌い分けています。
さらに、Blumioは2007年ドイツで活動していた頃の楽曲で、お気に入りのラッパー12人を歌い分けるという神業的な楽曲を残しています。
また、ニートTokyoにてラッパーものまねをはじめた経緯を語っています。
「足るを知る」とは?
「足るを知る」とは老子の言葉で全文は「足るを知る者は富み、強めて行なう者は志有り」です。
現代語訳にすると「満足する事を知っている人間が本当に豊かな人間で、努力を続ける人間はそれだけで既に目的を果たしている」となるらしいです。
「PEOPLE」収録