LIBRO『胎動』韻考察

LIBRO『胎動』はメロディアスなラップをベースに、韻は小節のケツだけではなく、小節のケツと頭で踏んでいたり、連続で畳み掛けたりと変則的です。

韻を置く場所を限定的にしてないことでメッセージ性に溢れるリリックになっています。

メロディアスなラップで前衛的な曲なのに、Hookが1フレーズのリフレインという90年代HIPHOPらしさ全開というギャップが癖になります。


寒さに震える誰かの胸は
世界のいを教えてくれた
乾いた貧しすぎる気持ち
軽すぎる投げやりな
理由も分からぬ飢え苦しみ
自分飢え十字切り
直になれぬ意味を知るのが
怖くて直視出来なかった
それらは日々訪れる危機
覆ることのない衝撃の事実
受け入れられない自分を呪い
心にかさぶたたい
だれかが唱える宿命
背負った子供は塾へ行く時間だ
いかんな じたんだ踏むことも
忘れてしまったんだ
ただただそれは愛の渇望
言葉にすればたわいもないこと
互いのこそたいも
感じ始めたら止まらない鼓動
すべては回り景色は変わり
光る未来への小さなさわり
新しい あなたらしい道を探し
手に入れろ生きる

光る未来への小さなさわり 手に入れろ生きる

季節外れの急な大雨
恐れていたついにこの場面
やることなすことうまくゆかず
とうとう君は愛想を尽かす
この世の中で逆らえぬ流れ
運命なのかな出会いと別れ
はぁ 一つため息
その後は決まりきった駆け引き
思い出した途端いやな予感
災難が襲うジャイアンどかん
どか の場いつもの風景
災い振り払うお守りのブーケ
手に取り向かう湖のほとり
巣から落とされた不幸な小鳥
それでも真っすぐな無謀なほどに
行こうかそこに夜明けの踊り
演じ続ける 現実抜ける 連日ただ握る鉛筆
光に溢れる本来の役目
捨てちまった姿おれは見たくねえ
抑圧されてた才能滞納することなく一気に解放
ほら君の隠されてた財宝待望胎動を始めたぞ

光る未来への小さなさわり 手に入れろ生きる

 

胎動」 収録 

 

 

関連記事

 

▼「韻」考察カテゴリーへ移動

「韻」解説 記事一覧

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です