『ソラニシラレヌ』は2008年に発売されたMichitaのコラボレーションアルバム『TWO(名盤!!!)』に収録されている、Meisoを客演に迎えた楽曲です。
「two」収録
失恋ソングでありながら、リリックに相手に関する情報やエピソードは出てきません。
終始 孤独で虚しい描写、切ない自然の情景描写が綴られています。
美しく儚い自然の描写はMichtaのトラックも相まって琴線に触れるものがあります。
「ソラニシラレヌ」の引用元
「ソラニシラレヌ」という言葉は平安時代の歌人 紀貫之の和歌
さくら散る木の下風は寒からで空にしられぬ雪ぞふりける
から引用されていると思います。
この和歌では舞い散る花びらを雪に例えてるそうです。
桜の木の下のみに降る雪(空にしられぬ雪)が、失恋時の孤独に降りかかる悲しみを表現してるのかなぁと解釈してます。
和歌は全然知らないので適当なことを書くとアレなんですが。
つまり、Meisoの日本語表現の深さに脱帽です。
同時多発テロ事件から生まれた「悪の枢軸(axis of evil)」という言葉を逆手にとり「愛の枢軸」と表現するとこや、「朝日が灰色の街のベール上げ ダチの髪と同じ金に染める」など色に関する描写も流石です。
Meiso 表現の幅
Meisoは楽曲によってスタイルを変えており、表現の幅がすごく広いです。
同アルバム『TWO』に収録されている『雨の根』ではテクニカルな韻を多用しています。
『SAKURA』ではメッセージ性を重視し、シンプル・ストレートに表現しています。
幅は広いですが、根底には美しい日本語をラップで表現するというスタイルがあるのが素晴らしいですね。
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