2021年5月4日のCreepy Nutsのオールナイトニッポン0にてCreepy Nutsのお二人がKOPERU & ISSEI『Codename』について語りました。
DJ松永:R-指定さんの日本語ラップ紹介コーナー参ります。
R-指定:今日、紹介するのはKOPERU & ISSEI。
DJ松永:あら!
R-指定:KOPERUはそれこそ大阪の梅田サイファーのラッパーでもあるし。
DJ松永:仲間内のフレンズ。
R-指定:フレンズですよ、俺が一番最初に組んだグループ、コッペパンのリーダーですよ。
で、松永さんも10代の頃から俺よりも先にKOPERUと知り合ってますからね。
DJ松永:そうよ、KOPERUに最初にRの存在を聞いたんだから。
R-指定:このKOPERUというやつは言うたら、結構かわいらしい見た目ではあるんですよ。
やのに、もう出会った16の時からラップが完成されていたというか。
DJ松永:あいつは早熟だったね!
R-指定:あのね、楽器としてまず素晴らしいんですよ、声を聞いただけでKOPERUのラップってわかる声。
高いんやけども、今までいたラッパーの声の高さのどれにも当てはまらん。かつ、高くて太いんですよ。
DJ松永:あいつの現場映えエグいからな。
R-指定:ライブでのKOPERUのパフォーマンス、いまだに見ても楽器の性能としてのヤバさ、生物的な、本能的なラップというか。
たぶん言語の意味がわからん人が見ても、国が違う人が見ても「こいつはラップが上手い」ってのは分かるラップをするんですね。
DJ松永:たしかに。
R-指定:で、ライブの演奏としての素晴らしさもあるんですけど。そのKOPERUが大阪のヒューマンビートボクサーでもありつつ、ラップもして、MVも撮ったりするISSEIさんっていうマルチプレイヤーがおるんですけども。
DJ松永:ISSEIさんも素晴らしいからなー。
R-指定:ISSEIさんもすごいですよ。ISSEIさんは関西ヒップホップとか東京のヒップホップ、いろんなMVも撮っている名監督でもありますから。
DJ松永:レゲエシーンってもうISSEIさんありきみたいなところ、、
もう関西レゲエ、一時期全員ISSEIさんがだったくらい、もうとんでもないハードワーカーだよね、あの人。
R-指定:そう。ISSEIさんは超ハードワーカーで超マルチプレイヤーなんですけども。
そのISSEIさんとKOPERUがずっとタッグを組んでいて。KOPERU & ISSEIで『カマトト』っていうアルバムを出してて。
これもよかったんですけども最近、また新しく『タンバリン』っていうEPを出して。
それの『Codename』っていう曲をまず、聴いてもらおうかなと。
DJ松永:いいよねこれ。
R-指定:MVもぜひ見てほしいんですけども。聴いてもらった後にいろいろ解説したいと思います。KOPERU & ISSEIで『Codename』
R-指定:いやー、気持ちいいですよねー。
DJ松永:ISSEIさん、ALI-KICKさんからも影響を受けているのかな?
R-指定:受けているのかな?ISSEIさんはラップのスタイルとか、音を作ったりとかもね。
DJ松永:そう音もね。
R-指定:KOPERUのリリックもめっちゃ面白いんですけどね。
風が知らせる俺らの任務
元自宅警備隊8畳勤務
っていうね、あいつホンマに自宅警備隊でしたから(笑)。
DJ松永:筆頭だからね。
R-指定:俺もまあ、6畳には勤務していたんですけども。
まあ、お互いに自宅警備隊として頑張ってきた実績がありますから。
DJ松永:あるある。俺もあいつが警備しているところに1回行ったわ職場に(笑)。
R-指定:ヤニ臭い子供部屋ね(笑)
DJ松永:職場に泊まらせてもらったことあるわ(笑)
R-指定:でも、そのローテンションのところからまたKOPERUのバンと上がってくるところで。
これ、KOPERU & ISSEIをめっちゃ端的にあらわしているラインがあるんですけども。
“ハイセンスなパイ投げ” っていうKOPERUのラインがあるんですけども、カートゥーン的なんですよねこの2人の世界観っていうか。
ライブのこの掛け合いとかもマジでISSEIさんのビートボックス。プラス、それからそういうので鍛えたサイドマイクっぷりとか煽りとかも含め、KOPERUの肉体的なラップとの相性がめちゃくちゃヤバいんでね。
KOPERU & ISSEIは音源も最高ですけども、ライブも。
DJ松永:ISSEIさんライブがクソ上手いんだよな。
R-指定:それで俺らの中でもトップクラスにライブが上手いKOPERUとのタッグやからヤバい!
DJ松永:あの2人すごいよなー。
R-指定:ぜひ現場で見ていただきたいですね。
DJ松永:いやー、俺はRよりも先に知ったのがKOPERUだからね。
俺らが10代の時ってまだ『高校生ラップ選手権』もなかったし、10代のプレイヤーっていうのもそんなにいなかったから、結構みんな全国各地繋がろうみたいな意識が強かったから顔見知りだったんだけどさ。
KOPERUが頭角を現すのが早かったよね全国の俺らの同世代の中で。
R-指定:多分そうやな、ちょっと上とかやったらZORNさん、輪入道さんとか。
DJ松永:輪入くんよりも、KOPERUの方が先だったかな?
R-指定:ああ、そうか!
DJ松永:先だった、先だった。
R-指定:KOPERUは16とかでENTERで優勝してますからね。ヒダさんを倒してるんですよ。
DJ松永:ええっ!!!
R-指定:15、16とかちゃうかな?たぶん。
DJ松永:あいつ本当に早熟だったというか、あの頃からスタイル確立されているじゃん?
で、10代のMCバトルとかも稀にあったんだけどさ。
そういう映像とか、B BOY PARKとかティーンズ見てて、1人だけなんか完成されているんだよね。
R-指定:発声がもうしっかりプロやったよな。
製品として、ちゃんと賞品として梱包されたような上手いラップをちゃんとしていたよな。
DJ松永:あったあった、ライブ終わりとか一番KOPERUの周りに人が集まっていた感じしたもん。
東京のライブとかではじめて見た時すごかったわ。そのティーンズで、UMBの10代のやつが1年だけあったんですよ。
それに出た時にはじめて全国に行って、新潟から外に出て、外のプレイヤーと同じ場所に居合わせたんだけどさ。
みんな結構その時は屈強な感じのBボーイとかが多かったからさ。
R-指定:おったなおったな。
DJ松永:その時1人だけちっちゃい、キャスケットをかぶった「小学生みたいな見た目だね、君」みたいな。
R-指定:で、結構デカめの灰色のパーカーを着て。
DJ松永:ダボダボの服を着て。「未熟な密偵」ね。
R-指定:『遊戯王』の「未熟な密偵」にそっくりやった時期な(笑)
DJ松永:で、そこにピンクのアフロで頭にクシを差した大柄の女性がいて。
R-指定:式部?
DJ松永:式部がいて(笑)
「なに、この変な2人? 怖っ!」って思って。マジでアニメから飛び出してきた2人みたいな。
どこにいても異物だろうなっていう2人。
で、関西弁でしゃべっているから、俺関西弁でしゃべっている人とか、あんまり会ったことがなかったから「こわ、変な人!」みたいな。
R-指定:その屈強なのと違う怖さよな。
DJ松永:そう、一番ヤバいのよ。なんか頭が追いつかなくて「変な人いるぅー」とか思って。
それでMCバトルが始まったら、すごかったんだけども。
エントリーMCで円になって、真ん中に今からラップするやつが2人、出てくるみたいな。
R-指定:やっべ!なにそれ?
DJ松永:で、MCバトルをはじめて見たのがそれだったからさ。「すげえな!」とかって思って。
で、バチバチやりあっているのを側から見ていたら、真ん中にちっちゃいのが出てきて。
R-指定:KOPERU?さっきの灰色のキャスケットのやつや!
DJ松永:「えっ、お前、やんの?」って。
R-指定:さっきの灰色のキャスケットのやつや!!!
DJ松永:で、相手は正統派のBボーイみたいないかついやつとゴリゴリにやりあったら、もうモノが違うから。ボッコボコ。
声量が違いすぎるのよ「お前、ガタイでけえのに声聞こえねえな」みたいなことを言っているのよ。
R-指定:いいね!
DJ松永:「おおっ!」みたいな感じで。
で、俺はその時にDJで大会とか出ていたからさ、そこまで細かくは見れなかったんだけども。
まあ、後からKOPERUがその日、優勝していったよみたいな話を聞いて「まあ、そりゃそうだよね」って。
MCバトルをはじめて見た俺でも、あれは当然だって思うぐらい、あいつは初見で人の耳を持っていく力があるよね。
R-指定:そうなんよな。KOPERUは本当に声の通りやったりね、ライブパフォーマンスやったり、やっぱりいまだに梅田サイファーとかで一緒に横に並び立つと「こいつ、強っ」ってホンマに思うもんな毎回。パフォーマンスとかも含めて。
DJ松永:そんなKOPERUとある時、話しているとKOPERUが「いや、俺が大阪に戻ったら絶対に敵わないやつがいるんですよね。一緒にオープンマイクでそいつにマイクが渡ったら、俺とかなんにもできなくなるし」って言っていて。
「お前、なに言ってんだよ!!!」って言って、後で名前教えてもらって俺がパソコンで見て驚いたのがR-指定ね。
R-指定:この話、好きやねん、
DJ松永:はははは(笑)
「ああっ!本当にすごい奴いた!」ってパソコンの前でなったっていう。
R-指定:これ、これ!この話、ずっとしていこうな(笑)
DJ松永:ずっとしていく(笑)
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