「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」において、Creepy Nutsのお二人がケツメイシの『夏の思い出』を紹介しました。
以下、R-指定 → R DJ松永 → 松
ラッパーから見たケツメイシ
R:今日紹介したいのはケツメイシです。
松:いぇーい 最高。
R:みんなの知ってる日本語ラップについて、ラッパーの目線から聞いてもらおうと。
松:斬新だね。
R:今は夏じゃないですか。ケツメイシで夏といえば
R,松:「夏の思い出」
R:これ当然のようにみんな大ヒットナンバーとして聞いてると思うんすけど、なぜケツメイシが売れたか?それは曲がいいから。
なぜ曲がいいか?ラップグループの曲がいいのはラップが上手いから!
松:間違いない!
R:ケツメイシはRyojiさんRyoさん大蔵さんDJ KOHNOさんというメンバーなんです。
この曲はまず、サビから始まって、Ryojiさんのテクニカルなラップが始まるんすよ。
長めの韻を踏むというか、細かい韻を気持ちよく後ろに繋いでいく感じなんですよね。
夏の連休 早めから計画立て 正確な集合時間
「今から夏の楽しい旅が始まるぞ!」みたいな感じで、みんな集まって男女混合で車乗ってビーチ向かっていく中で
窓を開け 切るクーラー 辛すぎるほどの暑さ
ってメロディーも入れつつ、こう2文字ぐらいの気持ちいい韻で。
松:細かく韻がパッパッてなるとリズムがすごく気持ちいいよね。
R:そうそう。それで始まって、次の2バース目が特筆すべき所でRyoさん。
この人がめちゃくちゃラップが上手い。
韻が長くて固いんですよ。その踏むタイミングが素晴らしいんですよ。例えばですね
潮風に抱かれ 素晴らしい眺め
見に行く連れと 気の合う仲間で
抱かれ、眺め、仲間で っていくんすけど、その次から6文字で畳み掛けます。
隙あらばさ 無理な体に
鞭 打ち向かう 海 山 川
これ 6・6・6かましていくんすよ。
松:すごっ
R:長い韻で文章としても繋がってるんすよ。
松:すごっ
R:すごい韻がいいんすよ。
薄着ギャル横目 うずきだす横で
これ8文字踏んでます。
俺が一番リリック的にも好きやし、タイミングがやばいのが
タイムです 脱ぎなさい あなたタイプです
なんてオノロケな オトボケを そこのギャルにお届け
”タイムです”と”タイプです”この分かりやすい韻なんやけど、踏むタイミングが面白いから気持ちいい。
その後に”オノロケな オトボケを そこのギャルにお届け”って連打。
これがすごい気持ちいいんですよ。カラオケで歌ってみたら分かるんすけど、Ryoさんのパートは口に出して気持ちいんですよ。
なぜなら韻が固くてタイミングが素晴らしいから。
リリック的には、旅行が始まる夏の楽しい旅に向かうぞってRyojiさんのパート。
海についてギャルとかに声をかけて、ちょっとエロいことあんのかな?みたいなRyoさんのパート。
そして3番目大蔵さんのパートは、夏の終わりというか恋が終わった後のことを歌ってるんですよね。
響く古い恋の歌も 今では真夏の夢
思い出す 二人通った渚 夕日で黄金色に輝いた
昔の過ぎ去ってしまった恋を歌うんですけど、フローのつけかた、リズムもすごい良くて。
君が 夏が好きで いつかノリで確か
海へ行ってからそのまま
っていう細く刻んでいって
灼けた肌から 見せた笑顔に君と海の虜に
ちょっと三連符っぽいはめ方もして。
松:めちゃめちゃ気持ちよくて、予想を裏切る展開をしてくるから最高だよね。
R:全員のラップの上手さに着目して、もっかい聞いて下さい。
ケツメイシで「夏の思い出」
松:いぇい。
<書き起こしおわり>
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Creepy Nutsのオールナイトニッポン0は毎週火曜日の深夜3:00より生放送