「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」において、Creepy Nutsのお二人がTHA BLUE HERB『LOSER AND STILL CHAMPION 』を紹介しました。
以下、R-指定 → R DJ松永 → 松
THA BLUE HERBの曲にネームドロップ
松:Rさんの日本語ラップ紹介のコーナー参ります。
R:今日紹介したいのは、1回このコーナーで紹介したんですけど『THA BLUE HERB』さん。
松:おっと!
R:札幌が誇るHIPHOPグループですね。
ラッパーのILL-BOSSTINOさん、DJ DYEさん、トラックメイカーのO.N.Oさん、この3人でやってるグループなんですけど。
THA BLUE HERB、7年ぶりに5枚目のアルバム『THA BLUE HERB』セルフタイトルのアルバムをリリースされたということで。
このアルバムね、凄いんですよ。
俺たち6曲のミニアルバムで「リリース間に合わへん」とか言ったけど、このアルバム2枚組で30曲入ってる。
松:こーわっ!
R:で、THA BLUE HERBのBOSSさんはむちゃくちゃ歌詞の濃度、情報量も凄いし歌詞の作り込みも緻密。
今のラッパー達が避けて通る、社会的なことに切り込んだ曲だったり、ストーリーテリングという物語を語るような歌。
時間がかかるし、頭使うし、技量が問われるから皆が避けて通る道を全部行ってるアルバムなんですよ。
30曲、正直脳が追いつかない程のラップというか、1曲1曲に込められてる情報量もエグい。そして1曲1曲のストーリが後で回収されたりするんですよ。
松:30曲で1つの作品なんだ。
R:それが1つの曲というか、そんぐらい えげつないアルバムをTHA BLUE HERBが出したんですよ。
これ自慢なんですけど、今回のBLUE HERBの曲に私の名前出てきます。
松:おー!
R:あの尊敬するBOSSさんが曲の中で僕の名前を言ってくれましたと。
松:BOSSさんがRさんを曲中でネームドロップぶちかましたの?
R:そう、ネームドロップってどういう事かと言うと、ラッパーが他のラッパーの名前を曲中で言うことなんすけど。
これ大体Disとかが多いんですよ。
BLUE HERBさんもDisとか揶揄でいろんなラッパーの名前を出してた時期もありました、今回もMCバトルシーンに対する牽制とか物申すところもあるんです。
だからこの文脈で俺の名前が出るってことは?と思ったんですけど、このリリックね、凄い嬉しい使われ方してるんです。
このリリックを紹介して曲いきたいと思います。
曲名が『LOSER AND STILL CHAMPION』
今勝ってる奴、負けてる奴おるけど、どっちも土俵は各々あるんやから戦い続けようぜって意味で使ってくれてるんですよ。
”今は呂布カルマとRって言ってたさっきのGIRL
よく解ってらっしゃる
勘ぐってんな 良いじゃねえか
アイツらならきっと上手く楽しませるさ
どっちもパッと出じゃねえ勿論
泥を啜って上がってきたんだろうしよ
なら同じっしょ HIPHOP TRADITION
諦めずにやってきゃ 良いんだよ こっちも”
松:くぅー。
R:これはね、、聴いた時泣きました。
そこも踏まえて聴いて下さい。
THA BLUE HERBで『LOSER AND STILL CHAMPION』
THA BLUE HERB という体験
松:これやばい!
R:この曲マジでやばい!
松:よくこの繋がりで名前でたね。
R:これはアルバム2枚目の12曲目なんですけど、それまでBOSSさんのバトルシーンへの苛立ちとか、フリースタイラーと言われる人への意見もあって、俺どう思われてるやろって思ったらこういう形で、言って頂いて。
当然認めてはいるって、自分より若いラッパーにこんだけ腹割って言える度量も凄いし。
松:自分に置き換えたらなかなか言えないよね。
あと、曲自体すごいね。で、この曲の流れでネームドロップしないよね普通。
すごい所に名前置かれたね。
R:そう。この曲続きもあるし、この時間では語りきれないアルバムなんで是非みなさん買って下さい。
マジですごい体験ができるので。今聴いてる音楽と全然違う体験ができるので。
THA BLUE HERBで『LOSER AND STILL CHAMPION』でした。
<書き起こしおわり>
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