R-指定、DJ NAPEY feat. 神戸薔薇尻『蓮の花』を紹介|小林勝行のヤンキー関西弁と生々しいリリックを語る

Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」において、Creepy Nutsのお二人がDJ NAPEY feat. 神戸薔薇尻『蓮の花』を紹介しました。

 

ヤンキーの関西弁と生々しいリリック

 

:Rさんの日本語ラップ紹介のコーナー参ります。

R:はい、今日紹介したいのはですね小林勝行(こばやしかつゆき)さんというラッパーなんですけど。

:きた!

R:この方はね神戸のラッパーで、以前紹介した神門(ごうど)っていう神戸のラッパーがいるんすけど。

その人たちの年代で、僕が高校生の時に神戸のヒップホップシーンがむちゃくちゃ盛り上がったんですよ。

なぜかと言うとその神戸のシーンに小林さんと神門さんがいたから。

この小林勝行さんは、もともと神戸薔薇尻(こうべばらけつ)っていうグループを組んでまして、そのグループとまた別のラッパー達と蟹バケツシンドロームっていう大所帯のグループを組んでたんです。

その中のスターラッパーが小林さんですけど。この方の2006年ぐらいに出した曲 DJ NAPEYさんのセカンドアルバムに入ってる曲

DJ NAPEY feat. 神戸薔薇尻の『蓮の花』って曲を紹介したいんですけど。

:超クラシックですよね。

R:めちゃめちゃクラシック。

小林さんのラップは、どういう特色かというと基本的には関西弁なんですよね。

関西弁でラップするんですけど、それはの前も紹介した大阪のラッパー SHINGO 西成さんの関西弁とはまた違う関西弁のラップ。

神戸の兵庫のヤンキーの関西弁なんですね。地元のヤンキーの人の関西弁のまんまでラップしてるっていう。

:生々しさ半端ないよね。

R:リリックの不良感も生々しい。

:描写が超リアルなんだよね。

R:そう。この曲も入りから度肝を抜かれます。

身に覚えのある裏切りは
浮気した結果クラミジア
それ親に隠しとんな
ハルシオン
一人のときは猫背で歩いとん

いきなりこのリリックで。しかも上手いこと韻踏んでいて。”裏切りは” ”浮気した” ”クラミジア”

:しかも叙情的なトラックに乗せて、ラップの入りでいきなり「クラミジア」で入るからショッキング感が。

R:そう。そのバランスなんです。叙情的なトラックに荒い関西弁で結構ショッキングなことを並べるっていう。そのバランスがすごいかっこいい人なんです。

でも結構、熱い描写もあるんですよ。

オカン返さなな札の束
手のひらさすっとかな
泣くのまた
「18」なるん…

って続いていくんですけど、金がないってことに関してもこういう目線で言ってて、その後に出てくるすげぇヤンキー的パンチラインで

直結ケツの上がった
原チャ a.k.a ZX ええ経験
15, 6夏の深夜
「マジっすか!? 先輩 それくっさいシンナー」

これは地元ヤンキーやわっていうとこね。でも、そういうヤンチャなことしとって

せやなぁ いるよな銭が
今買えん時ある昼とか飯が
喉から出る 音奏でる
休まず目指す蓮は春夏

っていう、どん底から這い上がっていこう。泥から芽を出していこう蓮の花みたいに。
っていう熱い曲なんですよ。

:すっげぇ生々しい歌詞からグラデーションですごい詩的な歌詞に行くじゃん。

うわぁーってグッとくるよね。

R:で、フックの関西弁で

腕を上げ光り出せコラ

って喝を入れられるから、より気合いが入る。

それでは聞いてもらいましょう。

DJ NAPEY feat. 神戸薔薇尻の『蓮の花』

 


 

FIRSTCALL」収録   

 

 

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