「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」において、Creepy Nutsのお二人がNITRO MICROPHONE UNDERGROUND『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』を紹介しました。
奇跡のグループ
DJ松永:Rさんの日本語ラップ紹介のコーナー参ります。
R-指定:はい、今日は平成最後なので、どクラシックを紹介しようと思ってて。
1回このラジオではかけたんですけど、解説はしてなかった『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND 』をね。
DJ松永:これは平成代表と言ってもいいね!!
R-指定:そうですね。まぁ『証言』もかけましたけど、もう1つ日本を代表するマイクリレーで、後世に語り継がれるものと言えばNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの『 NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』を紹介しようと思います。
R-指定:NITROは、8人のラッパーがいるんですけど、8人全員が声が違うし、ラップの仕方も違うし、韻の踏み方、歌詞の書き方も全員が違う。
全員が違う個性が8人揃うってだけでも奇跡。
DJ松永:これは奇跡。だいたいクルーってのは影響しあって似てくるのが普通だから。
R-指定:そうそう、その似てる空気感が良いってのが大所帯のグループなんですけど、NITROの場合は全員違う。
全員ソロを出してるんですけど、8人のソロの作風も全員違う。
だから各々が独立した素晴らしいラッパー達が8人集まったグループ。
DJ松永:全員ちゃんとソロでもクラシックを生んでる。
R-指定:それが8人揃うと。
DJ松永:8人揃ってまとまってるから凄いよね。
R-指定:そうなんすよね。2000年に1stアルバムが出て、それが大ヒットしまして。
DJ松永:その時、俺もちろん地元新潟に居たんですけど、東京すごかったらしいよ。
NITROのポスターが街に貼ってあって、それを街ゆく人が剥がして持って帰る。それが高値つくみたいな。
社会現象みたいな感じ。
R-指定:NITROが革新的やったのは、これまで「韻を踏んで日本語でどれだけ上手いこと言うか」みたいな評価軸だった時にもちろんそこも大切にしてるんですけど、もう1個聞こえのかっこよさを重視していた。
「韻を緻密に」という事よりも音としてラップのかっこよさを定着させたのかなと。
DJ松永:たしかに。イメージ的にはブッタに近いところがあるよね。
R-指定:そうそう。USのラップのノリのかっこよさ。
DJ松永:そうそう、サウンド的にも新しかったよね。
R-指定:しかもファッション的にも見た目もかっこいいんですよ。
あの8人が黒ずくめで並ぶかっこよさね。
DJ松永:ファッションブランド「NITROW」立ち上げてね、東京にAGITOってショップありましたよ。
地元からみんな行って並んだりしてましたわ。
R-指定:ねぇ。とりあえず聴いてもらいましょうか。
NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDで『NITRO MICROPHONE UNDERGROUND』
メンバーの特徴を解説
R-指定:というね。時間がないからパっと説明しますと、これ構成も凄いんですよ。順番も。
まず、イントロ 無機質なのにドスのきいてるGORE-TEXさんから始まったと思ったらドラムがバァーン!と入った瞬間、デスボイスかというぐらい張り上げたハイトーンのDELIさん。
DJ松永:これ気持ちいんすよ、GORE-TEXさんからのDELIさん。
R-指定:で、その後にBIGZAMさんのパワフルなバースね。
ワラジ デカさXX-Large
んで、その後XBSさんの低音がきて、サビ番長S-WORDさん。
んで、その後にSUIKENさんのフロー。
freakyなフローといえばSUIKENさんですから。
キ キケ 超危険 右手
ってきて、1回ここでも紹介しましたけどDABOさん。屈指のライマー。
んで、MACKA-CHINさんの
切ない気持ちのゴミ捨て場
夜になると開きたくなる扉
全員パンチラインありますから。
DJ松永:日本語ラップ史に残るパンチライン『切ない気持ちのゴミ捨て場』
R-指定:パンチラインよね。
全員がフロウもライムの仕方も違うとい奇跡的な8人が揃ったNITRO MICROPHONE UNDERGROUND
名曲でした。
DJ松永:最高でした。
「NITRO MICROPHONE UNDERGROUND」収録
アフタートーク
R-指定:GORE-TEXさんは無機質なのにドスきいた声なんですけど、この方はめちゃくちゃ言葉の置き方が変なんですよ。
急に変な畳みかけ方をしたりするから、それまで全然ライムしてないと思ったら急に最後に
Street 夜遊び High Grade THC
火遊び あの日 焚き火 神輿を祭り
ってライムした後に、DELIさんがくると。
あれDELIさんの声ってデスボイスと思うぐらいなんすよね。
DJ松永:どっから出てんの?みたいなね。
R-指定:あの声凄いすよね。
DJ松永:DELIさんLIVEで見るとあの声量マジでエグいよね。
R-指定:あの迫力はエグい!
しかも今、松戸市の議員ですからね。
DJ松永:すごいよねー
R-指定:でね、SUIKENさんも凄いフロウって言ったんですけど、「このビートにこんな乗せ方すんの?」みたいなフロウを一番やるんですよ。とくに初期のSUIKENさんは。
無茶苦茶と言えば無茶苦茶なんすけど、それが気持ちい。
で、DABOさんのパンチラインは
生意気盛り 終わらない反抗期
二十五の夜握る缶コーヒー Yo
っていうね。
DJ松永:良い歌詞!
R-指定:これ良い歌詞なんすよね。
DABOさんココ自分の年齢言いますからね。
DJ松永:なるほど、うわぁーいいね。
R-指定:で、S-WORDさんですよ。
DJ松永:スーパー色男ね。
R-指定:声がやっぱかっこいいんで、NITROでよくサビを担当するんですけど、やっぱHOOKからあの声でいかれるとねぇー。
DJ松永:すごいメロディアスなんだけども、スタイリッシュでPop臭さも無いんだよね。
R-指定:そうなんですよね、ちゃんとHIPHOPのメロディサビなんだよね。
DJ松永:あれはやっぱ、声とかもあるよね。
R-指定:ある!完全にある!
DJ松永:あれはやっぱ持って生まれたもんだよね。才能がやっぱり凄いよね。
R-指定:NITROでいうとね、『NITRICH』とかも紹介したかったけどね。あと1人1人でじっくり紹介したい事がいっぱいあるんですよ。
DJ松永:そうなんすよ。
R-指定:GORE-TEXさんのアルバム最高ですよね!
DJ松永:最高!
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Creepy Nutsのオールナイトニッポン0は毎週火曜日の深夜3:00より生放送