「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」において、Creepy Nutsのお二人が鬼『甘い思い出』を紹介しました。
ライミング・描写の素晴らしさ
R:今日紹介したいのは鬼というラッパーです。
松:お!鬼さん。実は私1曲やってますよ。
R:ね。大好きですよね?
松:最高のラッパーですよ。
R:福島県出身で、今は新宿とかゴールデン街で活動してるですよね。
鬼っていうラッパーは、2009年に『小名浜』という曲で大ヒットを飛ばしまして。
ってか彗星の如く現れたというか。
松:本当にそう。小名浜という曲をドロップして、その当時は YouTube もそんなに普及してなかったから、ストリートで「小名浜がヤバイ」っていう噂だけが広まって、本当にそれで売れるのよ。
R:1曲の口コミだけで爆発的に売れた。なんの後ろ盾もなく、作った曲が素晴らしいってことだけで売れた人。
その小名浜って曲も鬼さんのハードな人生を描いた曲なんですけど、
今回紹介したいのは『甘い思い出』って曲です。
この甘い思い出は何の思い出かというと、刑務所にいた時の思い出なんですよ。
それを甘い思い出って表現するのは不良ならではのリリシズムですね。
前回紹介したZORNさんは更生した不良のラッパーでけど、この曲は更生する前の悪いことやってた時のことを甘い思い出として歌ってる曲なんですけど。
鬼さんは描写がいちいち生々しいんですよね。
歌舞伎町 毎度毎度の光景
わっぱに腰ひも覆面と合計
3人の私服と俺
本気で思ったよ 「時間よ戻れ」
サイレンじゃ踊れないね
まだ9月だってのに
凍え泣いてないで
捕まっていく描写ですね
バックミラー覗く蜃気楼の新宿
自分を強く強く
信じようと韻踏む が
見下されるプライド
暗い房で吠える風来坊
とにかくライミングも超上手いし、描写もすごい上手いです。
この曲、2番の入りもすごいです。
「1、2、1、2」 仲良しこよし
できねぇ囚人は4と7と1
囚人番号。これ生々しいよねー。
一回聞いてもらいますか。
鬼で『甘い思い出』
松:すげーいい声してるんだよね。
R:いい声。基本的に韻もすごい固いし、メロディーも素晴らしい。
しかも最後の遊びの所分かります?
なつかしい痛みだわ ずっと前に忘れていた
松田聖子の『SWEET MEMORIES』ですね。甘い思い出という曲のタイトルと掛けてメロディを変えて歌詞を歌うという。
松:なるほどねー。
<書き起こしおわり>
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