RHYMESTER『K.U.F.U. feat. Creepy Nuts』異次元のサンプリングとダブルミーニング

2020年2月10日に行われた「RADIO EXPO 〜TBSラジオ万博2020〜」にてRHYMESTERとCreepy Nutsのスペシャルセッション『K.U.F.U. feat. Creepy Nuts』が行われました。

そこでのR-指定のVerseが凄まじかったので、考察します。

西のベストが握るMicrophone
繋げる9つのアルファベット
R・H・Y・M・E・S・T・E・R
R・H・Y・M・E・S・T・E・R
ある(R)だけの英知(H)を結集して
ワイ(Y)ルドにラップする(M)C
いい(E)感じに(S)っ気たっぷり
ティー(T)チャーぶらないちょうどいい(E)
それが(R)-指定俺の名前
よく聴いときなこれが俺のやり方だぜ
いつでもAll night long
「JUNK」にカマす「不毛な議論」
いつでも起こせる「ACTION」
ウィークデイも「ウィークエンドもシャッフル」していくぜ
TBSならこのまま盛り上がっていけますか？

サンプリング考察

冒頭はRHYMESTER『リスペクト feat.ラッパ我リヤ』のサンプリングです。

西のベスト東のベスト
繋げる七つのアルファベット
つまり R・E・S・P・E・C・T
リスペクトナフリスペクト

そして、そこから自己紹介のラップをかましながら9つのアルファベットをダブルミーニングで潜ませています。

その中で”ティーチャーぶらないちょうどいい“と、RHYMESTER『ちょうどいい』の曲名もサンプリングされています。

そして、バースの終盤は「TBS ラジオ万博2020」にちなんでTBSラジオの番組名がダブルミーニングで入っています。

TBSラジオの深夜帯枠「JUNK」で始まり、R-指定がヘビーリスナーの「山里亮太の不毛な議論」

DJ松永がパーソナリティーを務める「ACTION」、宇多丸の冠番組だった「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」

と、高次元のサンプリングとダブルミーニングです。

Mummy-Dの粋な計らい

Mummy-DがVerseに入る手前

“ただしオマエらの Roots はあくまでオレだとは言っ・て・お・き・たいぜ!”

と『Future Is Born』の自身のリリックをCreepy Nutsに向けて歌うという、めちゃめちゃ粋な計らいです。

R-指定の「はいっ！その通りです！！！」も熱いです。

R-指定異次元のフリースタイルセッション

R-指定はこのようなセッションについて「言うことの要点だけを決めといて、繋ぎはフリースタイルで行っている」とラジオで語っていました。

様々なLIVE会場で高次元のセッションを行っており、人間交差点2019でも『K.U.F.U.』のセッションを行っています。

R-指定マジやばい…かっこよすぎだろ！
大先輩たちの前でこんな高いクオリティのフリースタイルができるなんて…血が沸いた。#r指定 #Creepynuts #人間交差点 #ライムスター #RHYMESTER #nkfes pic.twitter.com/k0GGtev6j4

— -KKeiko- (@KatherineYuzu) May 12, 2019

（KKeikoさんありがとうございます。）

この時はステージ上にいるアーティスト名（KOHEI JAPAN、TARO SOUL、FNCY[Zen-La-Rock, G-Rina, 鎮座Dopeness]）をダブルミーニングで盛り込むというパフォーマンスでした。

また、“Who got juice now？誰が飲み干す”はOZROSAURUS『JUICE』からのサンプリング

ラフでタフな文化
まるで武田鉄矢のハンガー(HUNGER)ヌンチャク
これ普通じゃテレビ観れないぐらい
ブンブン振り回す
テレビならば放送禁止
ライムだけで想像妊娠
贔屓目に見ても公平(KOHEI)に見ても
今日一日東洋の神秘
ブッ放す Who got juice now？誰が飲み干す
ならガッツリこめたろう(TARO)俺の(SOUL)
こうやって(RHYME)していく
ステージに全裸(ZEN-LA)で(鎮座)するか丸裸にして踊りな(RINA)
Funkyで(FNCY)なループ(?)
導火線に着火だ交差点