これがリリシストの比喩表現
『U Send Me』はマリファナを女性に喩えて愛を綴った所謂ストーナー(マリファナ愛好)ラップです。
4:20やMary Janeはマリファナ を現すスラング。
この曲では架空の女性の名前Mary、時間の描写で4:20が使われています。
そして、女性のマスカラの色でマリファナ の品種を比喩しているのがオシャレでSEEDAのリリシストたる部分です。
寒い日はblueかpurpleのマスカラで
暖かい日はnaturalなメイクで
速すぎる時へと…
but l see u at 4:20
そしてマリファナと自分を重ね合わせて
お互いにproblem child
と表現するのが情緒的です。
高速フロウの新しい形「緩急」
アルバム『GREEN』はSEEDAの英語と日本語を織り交ぜた高速フロウスタイルの集大成的な作品です。
なかでもこの『U Send Me』は高速フロウでの一つの新しい形を示した曲で、トラックの元ネタMavis Staples『You Send Me』の声ネタが小節の頭に入ってきます。
その声ネタの部分でSEEDAは必ず間をあけることで高速フロウ部分との緩急が生まれて聴き心地がとても良くなっています。
そしてこの艶やかな声ネタがMaryという架空の女性をリアルに想像させSEEDAとの掛け合いがより切なさを演出しています。
まとめ
最高のアルバム。