2021年1月15日のWREP第三研究室にてZEEBRAとMUMMY-DがZORN『Letter』を語る
Zeebra:この曲を聞いて俺は何度も涙しました。
Mummy-D:私も今朝涙しました。
Zeebra:これは聞いたらもう泣くしかないですよ。ちなみに僕もともと母子家庭だったので、新しいお父さんが来たタイプで、もうこれを涙なしでは聞けません。
ということで、私が100年後まで伝えたいZORNのヤバイ曲というお題で選ばせていただきました。
では聴いていただきましょう、アルバム生活日和からZORN『Letter』
Mummy-D:ZORNで『Letter』でした。どうですかジブさん?
Zeebra:・・・・・・・
Mummy-D:どうですか?
Zeebra:泣いちゃってます、すみません。
Mummy-D:なんの沈黙かと思ったら泣いてんのか。
Zeebra:あのね、「初めて似てると言われた日」でね。
Mummy-D:そこだよね!!!俺もそこに黄色い蛍光ペンでライン引いちゃってますね。
Zeebra:僕も当時、自分の育ての父親と一緒にいる時に似ていると言われたことがあったんですよ。
それってすごく俺も嬉しかったし多分向こううれしかったと思う。
Mummy-D:うんうんうん。
Zeebra:これはもしもしかすると、お母さんの男の趣味が近いっていうのはあるのかもしれないけど(笑)。
Mummy-D:でも一緒にいると似てくるというところもあるしね。
Zeebra:そうそうそう。
Mummy-D:何か家族を歌うみたいなものはHIPHOPでは出てくるし、わりとそれをやられると琴線に触れちゃって涙出てきちゃうんだけれども、もうこれは度を越してるよね(笑)
Zeebra:これは凄すぎる。
Mummy-D:普通のファミリーソングのレベルじゃないというか。俺もさ。母子家庭で色々あったから分かる所もあるんだけど、MY LIFEのPVを先に見たのよ。
「子煩悩なんだなぁZONEは本当かわいいな」とか思ってたのね、その後これ聞いて「俺がまだパパじゃなかった日」んんー!!え?っていうさ。
びっくりしちゃってそのあとは涙が止まらなかったよ。
Zeebra:いや、これは素晴らしい音楽ですよ。あのねヒップホップで人をこれだけ泣かせられるっていうの。俺はもう毎回聴くたびに泣かされちゃう曲ってそんなないぜ。
Mummy-D:「洗濯物 別でもまぁオッケー 金ヅルでいい 買い物誘え」こういうのとか憎いよねー本当に。こういう言い方を入れてくるんだよZORNはきたねーんだよ(笑)
Zeebra:本当に普段の日常をどれだけ深く歌えるかといったら、こいつの右に出る者いないんじゃないか。
自分もラッパーとしてちょっと悔しいけど、俺ここまでこんな風にできなかったなって思っちゃう。やっぱ素晴らしいラッパーですよ。
Mummy-D:だって、あなたは娘が二人いるのにどうしようもなかった人なんだから。
Zeebra:本当すいません。ホントに真逆でございます。
Mummy-D:はははははは(笑)
Zeebra:でもあれですよ、僕も昔父子家庭で頑張った時期もあるんですよ。
Mummy-D:俺は見てますからね。クラブ帰りに子供たちを幼稚園に送ったりしてちゃんと。
Zeebra:まあ、まぁ、みんなそれぞれの人生がいろいろありますけど、ただ本当に自分の人生をパンチラインにどれだけ落とし込めるかっていうところで言ったらZORNはずば抜けてる。
Mummy-D:こういう曲を作る時ってわりとエモーショナルになっちゃって気持ちばっかりになっちゃうみたいな。
それはそれで結構エモーショナルなんだけれども、これは本当に緻密にできてるし、よくそれで韻踏んで、やっぱ詩人なんだろうな。
Zeebra:本当そうですね。やっぱり自分の人生というもの自体がヒップホップだということを体現してくれているというか。
Mummy-D:本当に人生を歌ってるよね。こりゃまいったよ。
あ〜もう泣いちゃった(笑)
関連記事