「WREP 第三研究室」において、ZEEBRAさん、MUMMY-DさんがSOUL SCREAM『Love, Peace & Happiness』について語りました。
Zeebra:今日のテーマはSOUL SCREAM!!!
Mummy-D:いぇい!
Zeebra:というのも今週6月16日(水)に18年ぶりとなる新曲『Love, Peace & Happiness』をリリースしました。
Mummy-D:嘘でしょ?18年もたってる?
Zeebra:2002年から18年ぶりなんだって、すごくない?
Mummy-D:すごいね、しょっちゅう会ってるからさ、そんな感じしないけどね。
Zeebra:もう免許とれちゃうもん。
これはあれですよ、この前の「NO MUSIC,NO LIFE」は復活に向けて動きだったんですよ。
Mummy-D:RHYMESTERとスチャダラパーの『Forever Young』組で一枚、zeebraとSOUL SCREAMで一枚、それが対になっててね。
Zeebra:並べると4組が一ヶ所に居るように見えるというやつで。
Mummy-D:それを見た某、Kダブ シャインという人が。
Zeebra:某ダブ シャインさんがね(笑)
Mummy-D:だいぶジェラシーを(笑)
Zeebra:はい、あれはなんなんだと。
『口から出まかせ』もね今から25年前の曲ですけど、キングギドラ、RHYMESTER、SOUL SCREAMでやっていて。
当時は現場で一緒になることも多かったし結構やれたんですど、、そんなメンツのはずがね。
Mummy-D:はははは(笑)
Zeebra:たまたま俺とSOUL SCREAMはFuture Shock(レーベル)って括りで行ったわけよ。
でもRHYMESTER、SOUL SCREAMときて俺だけっていうのが相当嫌だったみたい。
まぁスチャもいるけどね。
Mummy-D:一時期そうとうごねてたんでしょ?
Zeebra:「みんな死ねばいいのに」っていうショートメールがきてね。
Mummy-D:はははは(笑)
Zeebra:なんだよもう、可愛いかよって思ってね(笑)
Mummy-D:かわいいですね。
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Mummy-D:そんなこっちゃんの話しばっかしててもね(笑)
Zeebra:ソウスク特集なんですよ!聴いた新曲?
Mummy-D:もちろん。
Zeebra:ひとつタネ明かしすると、俺の代表曲といえば『Street Dreams』なんですよ。
それを作ってくれたのがSOUL SCREAMのMr.Beats(DJ CELORY)なわけです。
奴と色々話してて、2年前ぐらいに制作を始めようとしていた時期がありまして。
その時に『Street Dreams』超えいけるビートが出来ましたって、セロリが鼻息鬼荒で俺の家に登場しましてね。
Mummy-D:鼻息のおじさんに鼻息鬼荒って言われて(笑)
Zeebra:その時にかけたビートがまさにこの『Love, Peace & Happiness』のビートなんです。
俺の新曲としてビートをくれたの。
ただ、世の中のタイミング的に周期を一度逃してしまったのよ。
Mummy-D:あーそうなんだ。
Zeebra:ただね、もらった時には、それを聴きながら俺とセロリで号泣。
Mummy-D:え!ビートだけで泣いてるの。
Zeebra:ビートだけで俺たち2人号泣。
Mummy-D:気持ち悪い(笑)
Zeebra:だから、ついに来たぞと。
これでもう一発行くぞと、俺たちの今までの悔しさぶちまけるぞって思ったビートだったんですよ。
Mummy-D:そうなんだ。
Zeebra:でも悔しさというか、曲としては物凄くポジティブな曲を作りたくて。
なんとなくサビまでも実は考えたりした。
そしたら、セロリから電話かかってきて、「おやっさんソウスク復活します。」と。
「そこで一つご相談なんですけど、、」
「返して下さい」って言われて(笑)
Mummy-D:はははは(笑)
Zeebra:「SOUL SCREAMならいつでも返すぜ、逆に俺も長い間キープしちゃってごめんな」って。
今またビート的にもいい感じな時代来てるかもよってのもあって。
Mummy-D:うんうん。
Zeebra:「是非是非!」って言ってお返ししたビートでこんなに素敵な曲が出来ちゃったという。
Mummy-D:なるほど。
Zeebra:僕はそういう意味でも凄く嬉しい、他人事ではない曲なんですよ。
すでに泣かせて頂きましたから先に。
Mummy-D:あははは(笑)
じゃあ泣いたやつ聴いてみましょうか。
Zeebra:そうですね、SOUL SCREAM『Love, Peace & Happiness』
Zeebra:SOUL SCREAMのいいとこがモロ詰まってる、そんな感じの楽曲だと思います。
どう思いました?
Mummy-D:18年ぶりの曲なわけじゃん、ソウスク的には何を歌うのか、それがコロナとぶつかっちゃったのって食らっちゃってるのかと思ったんだけど。
それをポジティブな方向に上手く転換させて。
Zeebra:うんうんうん。
Mummy-D:あとセロリのね、トラックの曲調もさハッピーじゃん、バイブスが凄くいいじゃん。
Zeebra:間違いない!このビート結構凄いのよ。
Mummy-D:なんで?
Zeebra:このビート、ネタも知ってるのよやっぱり。
Mummy-D:はははは(笑)
Zeebra:なかなか上手いことやってるのよアイツ。
全然こんな感じじゃないからね元。
Mummy-D:そのへんのさ、なかなかHIPHOPでハッピーなヴァイブスを出すって難しいじゃん。
Zeebra:そうだねー。不穏な空気はいくらでも作れますけどね。
Mummy-D:マイナーなコードで不穏な感じはいくらでも出来るんだけどさ。
そういう面でもちょうど今で良かったんじゃないかなって気がする。
Zeebra:あー、そうかもしれないなあ。
とにかく皆んなを前向きにさせてくれるもんね。
今求められてる事を落としてくれた感じがすげえした。
Mummy-D:そう!そんでさ、ベテランがどんなもの出すかは非常に難しいわけよ。
Zeebra:その通りです。
Mummy-D:今はもうトラップ一辺倒の時代でさ、ブーンバップの普通のビートを出すのも間違えると時代錯誤になっちゃう。
Zeebra:そうそうそう。昔の格好して歩いてるおじさんみたいになっちゃうよね。
Mummy-D:そう(笑)
やっぱり時代の空気を上手く捉えて、これは出す意味がある曲だなって感じに聴かせてると思う。
Zeebra:ちなみに、まこちん(Hab I Scream)頭で固めな長い韻かますの知ってます?
Mummy-D:思った!前より固くなってると思った。
正義が正座 悪がアグラかく
都合悪けりゃ奴らハグらかす
Mummy-D:長いね!
Zeebra:あんまりやってこなかった手のタイプね。
Mummy-D:走馬党しかやらないですよ(笑)
Zeebra:最近はCreepy Nutsというおバカグループがいますけど。
とにかく、このへんは何かと言いますと、フリースタイルダンジョンの後にダンジョンメンバーで飲みに行ったのよ。
そこにね、まこちんも突然参加したの。
そこで、ダンジョンメンバーって飯食いながら韻踏むのとか大好きすぎて一生やっちゃうの。
メニュー見ながら一生踏んでるわけ。
で、そんなのやってたら、たまにハブも参加してくるんだけど、俺たちが5文字ぐらいで踏んでる所に普通に2文字とかで踏んできて(笑)
Mummy-D:はははは(笑)
Zeebra:「まこちん、ここは5文字で踏んでるんだよ」「あっ、そっかそっか」とかなって。
まこちんそこから長い韻っていうものを18年ぶりの曲で試してみたっていうね(笑)
この前まこちんに聞いたら「そうなんだよーヒデさん!俺も長い韻踏んでみたくなったんだよ」って(笑)
Mummy-D:はははは(笑)
Zeebra:皆んなまだまだ成長してるって良いことだなあと思って。
Mummy-D:かわいいね。
石井さん(E.G.G.MAN)は昔からライムフェチのとこあったけど、歌っぽいフロウに挑戦してる感じが。
Zeebra:そうそう!
Mummy-D:攻めてるなーって感じがね。
Zeebra:もともと音楽性豊かなラップをする方ではあったじゃない。
Mummy-D:そうですね。
Zeebra:フロウに関しても変幻自在って感じで。
それがまさに良い所が出てて、ソウスクの良い所が詰まってると、本当にその通りだと思っていて。
Mummy-D:そうですよね。
Zeebra:でもね、知ってます?石井さん最近すっげぇいい車乗ってますよ。
Mummy-D:そんな情報だれも求めてないんじゃない?(笑)
Zeebra:金持ってんなぁーって。
Mummy-D:なんかイリーガルなビジネスとか始めたんじゃないですかね?
Zeebra:そういのは全くやってないです(笑)
だから、無理する必要がないのに作ってるからクリエイティビティとしてしっかりした物が出来てるというか。
売れ線狙って作ってるとか、ケツに火が付いてとか、そういうのじゃないんですよ。
本当に彼らが作りたいものを作ってるという。
Mummy-D:そうだね。
Zeebra:とにかく今回の新曲最高!
「Love, Peace & Happiness」収録